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2015年 フライズドットコムオープン
期間:10/15〜10/18 場所:シルバラードCC(ノースコース)(カリフォルニア州)

時差ボケも松山英樹は2アンダー 同伴競技者が遅刻で2罰打

松山英樹の新シーズン最初のラウンドは、思わぬハプニングから始まった。カリフォルニア州のシルバラードCCで開幕した米国男子ツアー「フライズドットコムオープン」初日。松山は2015-16年開幕戦の初日を6バーディ、4ボギーの「70」で回り、2アンダーの暫定48位タイ。同伴競技者がスタートに遅刻し、いきなり2ペナルティを受ける事態にも見舞われた。

「ザ・プレジデンツカップ」を終え、韓国から太平洋を渡って迎えたオープニングゲーム。前週は世界選抜のチームメイトだったシャール・シュワルツェル(南アフリカ)、スティーブン・ボーディッチ(南アフリカ)と同組でティオフした松山は、いきなり1番でティショットを左の木に当てた。

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2打目はラフからグリーンを狙うことができ、2オン2パットのパーで滑り出したが、その後はグリーン上で渋い表情の連続。「ショットに関しては納得いくものも多かったが、パッティングが良いときとそうでないときがある。最初は気にならなかったんですけど、続けて入らなくなって、ストロークというかフィーリングが良くなくなってきた」と前半アウトだけで4バーディ、3ボギーと、出入りの激しい展開を呼んだ。

それでもバンカーを渡り歩いた13番でボギーとした後、終盤3ホールで2バーディを決めた。16番(パー5)では右のセミラフから3Wでの2打目が大きく左に曲がり「ああ、もうダブルボギーが来る…」と膝を折った直後、ボールが木ではねてフェアウェイへ。3打目をピンそば80cmにつけ「ラッキーでバーディにつなげられたのが良かった」。幸運をしっかりと生かすあたりが強さのゆえんだ。スタートダッシュとはいかなかったが、大幅な出遅れは免れた。

この日は珍しいシーンに巻き込まれた。スタート時刻の午後0時40分、ティグラウンドにシュワルツェルの姿がなかった。練習場から1番ティに歩いてきたシュワルツェルは、ボーディッチが3人のうち最初にティショットを放った際、ギャラリーロープの外にいたと競技委員に指摘され、2罰打を告げられた。

マーカーだった松山もホールアウト後にスコア提出所で事情聴取を受ける羽目に。「かわいそうですね…仕方がない。(スタート時にシュワルツェルが)どこにいたのか、僕も正直見ていなかった。ペナルティとられるのかな…と思った。ちゃんと(時間通りに)いなきゃいけないですね」

韓国での戦いを終え、強行出場した同組の3選手。シュワルツェルのミスもそれが原因とは断定できないが、松山にも依然として時差ボケが残っている。前夜も午後10時にベッドに入って2時間後には一度目が覚めた。インタビュー直後も「眠い!」と茶目っ気たっぷりに言い放ち、練習へ向かった。

あすに向け、期待されるのはパッティングの復調。「いいパットもありますし、ちょっとしたきっかけで良くなると思う。“寝たら治るくらいのレベル”かなと」。そうであれば、今夜はぐっすり眠れることを祈りたい。(カリフォルニア州ナパ/桂川洋一)

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