プレーオフ進出争い最終戦 石川遼とそのライバルたち
2015年 ウィンダム選手権
期間:08/20〜08/23 場所:セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)
滑り込みのプレーオフ進出へ 石川遼「クリアできる」
米国男子ツアーの来季シードとプレーオフ進出をかけた、フェデックスランク125位以上を巡る最後の戦い「ウィンダム選手権」は20日、ノースカロライナ州のセッジフィールドCCで開幕する。同130位からの圏内入りを目指す石川遼は、開幕2日前の18日からラウンドを開始。早朝からインの9ホールをプレーし、あすのプロアマラウンドで最後の仕上げにかかる。
前週「全米プロ」の出場を逃した石川は、東海岸の拠点とするフロリダ州ベイヒルに戻って調整してきた。あいにく天候が荒れ模様だったといい、その間のラウンドは「2、3回程度」。引き換えに、約2カ月に渡った8連戦の疲労をつかの間癒やすことはできた。
<< 下に続く >>
シード争いの渦中にはいるが、賞金ランクでは113位につけており、今週を125位以上で終えれば“準シード”を確保できる。来季は大半の試合に出場できる見込みで、1カ月後に始まる下部ツアーとの入れ替え戦は回避できそうだ。「メンタル的には軽減されている部分はある」と、上を目指すことだけに全神経を注げる効果は小さくない。
石川がフェデックス125位に自力で入るには最低でも19ポイントの加算、順位にして52位以上が必要。ほかの選手の動向にもよるが、安全圏に食い込むためには40位以上の成績が欲しいところだ。
「目標がトップ10とかになると、満足のプレーでも少しの噛み合わせで入れないこともあり得る。40位以上なら、(佐藤賢和キャディと)自分たちのゴルフが出来ればクリアできる順位だと思う」。自らの状態をコースと照らし合わせながら、言葉に自信を含ませた。
今大会は4年連続の出場。前年大会は3日目の「78」が響いて70位に終わったが、2日目には自身の米ツアー最少スコア「62」を叩き出した舞台でもある。「今年は安定して68、67あたりのスコアを4日間出していきたい。コースは全部わかっているので、まずは自分のマネジメントかなと思う」。
目の前まで迫っている2年連続のシード権とプレーオフへの道。「プレーオフに進めれば何が起きるか分からない。ここまで来たら這い上がっていきたい」。持ってる男が真価を発揮するときだ。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/塚田達也)