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ポイント制ならでは! 石川遼、有終イーグルで大きく挽回

最終18番(パー5)で沈みかけていた空気を一掃した。米国男子ツアー「バラクーダ選手権」初日。午後の1番ティからスタートした石川遼は、1イーグル、3バーディ、3ボギーで8ポイント(※)とし、首位と10ポイント差の28位で滑り出した。

「最終ホールのイーグルで出遅れずに済みました」。安堵の表情で吐き出した、まさに言葉通りの展開だった。

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フェアウェイとグリーンを外したのは僅かに2回のみ。ティグラウンドから安定した流れでグリーンまで運びながら、最後の1打、特に1.5m以内のショートパットが鬼門となった。

「ミドルとロングは良いパッティングが打てていたけど、ショートパットでボールが逸れる感じがあった」。この日の3ボギーは、いずれもファーストパットを1mほどオーバーさせて、返しを外したものだ。

グリーン上での苦戦が響き、17ホールを終えて3バーディ、3ボギー(3ポイント)。カットラインの70位付近にいた順位を挽回したのが、「このフォーマットでは(価値が)大きいので、4日間で1つか2つは獲りたいと思っていた」と話していたイーグルだった。

今週は通常のストロークプレーとは異なり、スコアに応じたポイントで競うステーブルフォード形式。バーディ“2ポイント”に対してイーグルは“5ポイント”が加算され、ストローク形式と比べて2.5倍の価値があるからだ。

フェアウェイからピンまで225yd、5Iで放った2打目はグリーンの手前を捉え、エッジから18yd奥に切られたピン右横3.5mにピタリ。「カップ右端くらいで、ちょっとフック目のライン」。何度も外れ続けたボールは一番の見せ場でカップの底を叩き、価値ある5ポイントをもぎとった。

来季シードの確定へ挙げた今週の目標“トップ20入り”へ、まずは出遅れを回避。「これだけショットが好調だと楽しい」と、6月ごろから取り組み始めたスイング修正も軌道に乗っている。あとは「ショートパットを修正できれば」。最後の1パットが、2日目以降の流れを呼び込む起点となるか。(ネバダ州リノ/塚田達也)

(※)ポイント配分
アルバトロス:+8、イーグル:+5、バーディ:+2、パー:0、ボギー:-1、ダブルボギー以下:-3

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