地元カナダ勢が61年ぶり勝利に王手 石川遼はMDFで終戦
2015年 RBCカナディアンオープン
期間:07/23〜07/26 場所:グレンアビーGC(カナダ)
石川遼 セカンドカットで最終日に進めず「自己管理まだまだ」
カナダのグレンアビーGCで開催中の米国男子ツアー「RBCカナディアンオープン」3日目。2アンダーの72位タイで予選を通過した石川遼は2バーディ、4ボギーの「74」とスコアを落とし、通算イーブンパーの85位タイに後退した。最終日の出場人数調整(MDF)となる上位70位タイに入れず、最終ラウンドに進めなかった。
スタートの1番で5mのバーディチャンスから3パットボギー。2年前のこの大会でも経験した“セカンドカット”の恐怖は序盤から石川の背後に付きまとった。2番(パー5)、5番とバーディパットがカップに蹴られスコアを伸ばせない。我慢に我慢を重ねた末に11番で残り116ydの第2打をピンそば60cmにつけて最初のバーディを決めたが、綱渡りのゴルフは終盤に崩れた。
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3日目にして初めて第1打をフェアウェイに置いた13番。勢いづきたいパー5で、2オンを狙った6Wでのショットは右へ流れてクリークに落ちた。続く14番、1Wでのティショットがまたしても小川の流れに沿うように右へ曲がった。2ホール続けてハザードに打ち込み2連続ボギー。
「一生懸命…やってはいるが、行ってはいけないところにやっぱり行ってしまう。『あそこに打っていく』という集中力、気持ちが足りない」。4mのバーディパットを沈めた15番(パー3)で望みをつないだが、16番(パー5)では残り194ydの2打目をアイアンで放ちながら、ピンに近い左の茂みの中に打ち込み、再びボギーを叩いた。
風は穏やかで、コンディションに優れた早い時間のティオフで、結果的にはイーブンパーで回れば、最終ラウンドには進めた。来季のシード確保が危うい状況で、今大会は6月「全米オープン」からの6連戦目。開幕前日のプロアマ戦は、上半身の痛みを訴えて急遽欠場した。思うような調整ができず「すごくいいプレーを望める状態ではなかったのが悔しい。自己管理能力の点でまだまだ」と悔やんだ。
戦いは次週の「クイッケンローンズ・ナショナル」、その翌週の「バラクーダ選手権」と続いていく。「終わってしまったことは仕方がない。次にどうベストを尽くすか、次の試合に向けて準備したい」。嘆いている暇はない。疲労いっぱいの体を引きずって米国に戻る。(カナダ・オークビル/桂川洋一)