松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
出場選手最多のバーディ数 石川遼「スタイルが戻りつつある」
フロリダ州にあるTPCソーグラスで行われた米国男子ツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」の2日目、1アンダー40位タイからスタートした石川遼は6バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの「69」とスコアを伸ばし、通算4アンダーの13位タイに浮上した。首位とは4打差、この日「74」で通算3アンダー27位に後退した松山英樹もサラリとかわした。
初日に6個、2日目も同様に6個を奪ったバーディは、2日間でフィールド最多の12個を記録した。2週前に出場した「チューリッヒクラシック」では4日間のバーディ数は22個。「先々週はスコアが伸びやすいコースだったけど、それと変わらずバーディが取れているのはよい材料。少しずつ自分のスタイルに戻りつつあると思う」。アグレッシブなプレースタイルが、本来の自分のゴルフだ。
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「見ている方がどう思われるかは分かりませんが」と前置きをして石川は振り返った。「思い返しても、すっきりするようなショットは1つもなかったです――」。
前半5番で1Wショットを右に押し出してバンカーに入れると、7番では「なんで右に行ったのか分からないまま1Wを打って」左サイドの池へと入れた。13番(パー3)では9Iのティショットを大きく左に引っ掛けた。
「アイアンのフルショットが出来ていない。抑えてラインを出して横にぶれないようにすると、距離感は自信があるので、2~3mには付けられる。でも、アイアンを振り切る距離になるとぶれてくる。グリーンが硬くなってきているので、抑えた低い球だと、止まるグリーンと止まらないグリーンが出てきてしまう」。
アイアンのフルショットの手応えと自信が戻れば、1Wの感触も良化する。スイングの出来はまだ及第点とは言い難いが、今はそれを多様な引き出しで補っている。
5番ではグリーン手前の小高いマウンドになったラフから、左足下がりのアプローチを2mにつけてパーセーブ。8番(パー3)でも「球がほとんど見えなかった」とすっぽり埋まったラフから50cmにつけてピンチをしのいだ。
パッティングは14番からはクロスハンドグリップも導入した。「タッチが関係ないショートパットだけ。悪いときは右手が上にかぶさってくる。クロスハンドだと右ひじの角度が保たれて良いストロークができるので、順手にしたとき良い精度のストロークができるように」。
狙い所をピンポイントにつないでいく必要があるTPCソーグラスは、石川のゴルフにマッチしているようだ。「確かに、ハーバータウン(RBCヘリテージ開催会場)やイニスブルック(バルスパー選手権)に似ている気がする」。あす土曜日はムービングデー。「あしたですべてが決まるわけではない」という石川は、きょう同様にバーディ量産を目指していく。(フロリダ州ジャクソンビル/今岡涼太)