石川遼が描く2019年の構想 フラッグ販売などファンサービス継続へ
シーズンベストの調子 石川遼が上位争いに名乗り
週末に入り多くのギャラリーが会場を埋め尽くしたムービングデーに、石川遼が上位争いに飛び込んだ。米国男子ツアー「アーノルド・パーマーインビテーショナル」3日目。23位からスタートした石川は5バーディ、2ボギー、連日の「69」をマークし、通算8アンダーの17位に浮上。首位を快走するヘンリック・ステンソン(スウェーデン)から8打差で最終日を迎える。
石川が2ラウンド以上連続で60台をマークしたのは、昨年10月「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」以来。「この3日間、今シーズンで一番いいゴルフができている感じはする」と、言葉に充実感をにじませた。
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中でも好調を口にするのは、「PGAツアーで上に行くためには不可欠」というショットの状態だ。パーオン率は連日77.8%(14/18)を記録。「フェアウェイを外しても、ほぼすべてグリーンを狙えるところから打てている」と、ティショットからグリーンを捕らえる流れは淀みなく、安定したスコアメイクを支えている。
その分、「チャンスを決めきれずにもったいなかった」とグリーン上の停滞には悔いの表情。この日の2ボギーも、14番の3パットと、最終18番で1.5mのパーパットを外したものだった。
最近は試行錯誤が続いていた1Wも、この3日間に関してはイメージ通りの弾道を描いている。「長い間の課題だったけど、今週に限ってはすごく良くなっている。続けていきたいし、これが自分にとってのスタンダードになれば戦えると思う」。
未だ不完全さをにじませながらも、久々の手応えが上位との距離を詰めているのは事実。「あしたも、やることは変わらない。1番から18番まで集中していくだけ」。体に残る好感触を確かなものにする、有終のフィニッシュにつなげたい。(フロリダ州オーランド/塚田達也)