ロバート・アレンビー。窃盗の容疑者は逮捕されたが、「記憶がない」時間帯の真相は依然分かっていない

1月の「ソニーオープンinハワイ」の大会期間中、ロバート・アレンビー（オーストラリア）が拉致されて暴行を受け、財布などを強奪されたと届け出た事件にからみ、ハワイ州ホノルル市の警察当局は11日（水）、窃盗の容疑で、アレンビーのクレジットカードを所持していた32歳の男を逮捕したと発表した。

現地報道などによると、男は麻薬の密売人とみられ、アレンビーのカード複数枚を権限なく使用した「個人情報窃盗」の疑いが持たれている。オアフ島のコンビニエンスストアなどでアレンビーのカードを使う様子が、防犯ビデオに映っていた。約2万3000ドル（約270万円）相当を不正使用した履歴が残っていたという。

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アレンビーは先月16日（金）夜、キャディらと訪れたワインバーを出た後、誘拐されて暴行され、携帯電話や財布を奪われたと届け出ていた。ただ、被害に遭ったとする深夜11時過ぎから約2時間半の間の記憶がないと話している。

警察当局は現時点で拉致、暴行事件があったとの証拠はなく、窃盗容疑以外で男を捜査する予定はないと説明している。

アレンビーは12日（木）、「事件の真相究明に当たってくれているホノルル警察に感謝したい。彼らは最高の仕事をして、何が起こったのか解明してくれると確信している。今後も私は全面協力し、事件が全面解決することを期待している」とのコメントを発表した。