石川遼が描く2019年の構想 フラッグ販売などファンサービス継続へ
首位に4打差発進 石川遼、価値あるバーディフィニッシュ
米国男子ツアーの2014-15年度の第4戦「CIMBクラシック」が30日(木)、マレーシアのクアラルンプールG&CCで開幕。初出場の石川遼は5バーディ、2ボギーの「69」で回り、3アンダーの13位タイと上々の滑り出しを見せた。
人生初のマレーシア。第1組で登場した石川は、スタートから現地の日本人ファンを引き連れた。前夜の雨の影響でプリファードライのルールが適用される中、序盤はティショットがなかなかフェアウェイに収まらず、パットにも苦しむ展開。出だしボギー直後の2番で2mのバーディチャンスをものにし、5番(パー5)では泥がついたボールをグリーンの左に大きく曲げてボギーとしたが、続く6番で奥から5mを沈めてバーディを獲り返すなど、我慢強くプレーした。
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前半の粘りは「パットの調子が戻ってきた」という後半インで活きた。12番、14番でバーディを重ねると、見せ場は最終18番(パー5)。ミスが続いてフェアウェイバンカーからの第3打は奥に切られたピンまで200ydを残しながら、6番アイアンを強振し、2段グリーンの同じ面にナイスオン。
「(バンカーの)アゴに当たらないことだけを考えた。距離が届いてくれてよかった。奇跡的なショット」と胸をなで下ろすだけでは飽き足らず、10mのスライス、フック、ストレートのラインを読み切ってバーディフィニッシュ。ボールが消える前から高々とパターを空に掲げ、歓声をいっそう大きくした。
狭く絞られたフェアウェイは多くのうねりがあり「感性を活かしていかなければいけないライが多い。平らな所からアイアンを打てるのはパー3くらい」。ただ「そういう方が楽しいですね」と、レベルの高い状況判断と技術が求められるコースを歓迎する。
腰への負担軽減を狙って、この日から実戦で履いたソフトスパイクにも及第点。依然、改善点はあるとしたが「今週はかなり上り(坂)も多い。今まではかなり重い靴だったから、重さが半分くらい、それ以下にも感じる」と話した。
出場78選手全員が最後までプレーする4日間大会で、初日首位でスタートしたのは、同組でプレーした7アンダーのリカルド・カールバーグ(スウェーデン)。焦ることなく、上位に食らいついていく。(マレーシア・クアラルンプール/桂川洋一)