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2014年 全英オープン
期間:07/17〜07/20 場所:ロイヤルリバプール(イングランド)

ウッズは精力的に練習ラウンド アイアンの距離感が鍵

腰の手術とリハビリで「マスターズ」と「全米オープン」を欠場していたタイガー・ウッズがやっとメジャーの舞台に戻ってきた。

3月上旬に行われた「ホンダクラシック」の最終日、13番ホールでウッズは背中の痛みを訴えて途中棄権。翌週の「WGCキャデラック選手権」でも、最終日の6番ホールでバンカーショットを打った際に背筋痛が再発してしまう。その後、3月31日にアメリカ西部ユタ州で腰椎間板切除手術を行い、メジャー競技「マスターズ」と「全米オープン」を欠場。自らがホストを務めるPGAツアー競技「クイッケンローンズ・ナショナル」で約4ヶ月振りの復帰を果たすものの、「74」「75」の「149」、通算7オーバーと奮わず、カットラインに4打足らず予選落ちとなっていた。

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過去「全英オープン」を3回制覇しているウッズ。プロになって今回が15回目の参戦(アマチュアとして1995年から3回参戦)となる。優勝した2000年と2005年は、ゴルフの聖地・セントアンドリュースオールドコースで開催。そして大会連覇を果たした8年前、2006年は今年開催のロイヤルリバプールで、優勝スコアは通算18アンダーだった。2006年は連日乾いた熱風が吹く暑い状況の中、ウッズはドライバーを僅か1度(初日の16番ホール)しか使わずに、2番アイアンを多用してコースを攻略。4日間のフェアウェイキープ率は84%、パー5では2つのイーグルを含む14アンダーとスコアを稼いだ。

今週火曜日の公式記者会見でウッズは、前回優勝した2006年を振り返り、同年5月に他界した父、アール・ウッズ氏への想いが残る中、静かな心で最終日に戦う事ができたと語った。

今回はスイスのジュネーブでスポンサーとの会合を終えてからイングランド入りしたウッズ。通常よりも1日早く、土曜日から練習ラウンドを開始し、日曜日、火曜日とすでに3ラウンドをこなしてコースの下見を繰り返している。「3日ともコンディションが異なり、違う風が吹いたのでいい準備ができている」と話していたウッズ。現在気にしている心配な事は? という質問に対しては、手術をした腰や実戦感覚という返答ではなく、「コースをどうやって攻略するか」と答え、天候、コンディションが変わりやすいリンクスコースへの柔軟な対応の大事さ、違う風が吹くとティショットの狙う打ち出し点が大きく変わるので注意が必要と、詳しく説明した。

手術前は世界ランク1位だったウッズの世界ランクは現在7位。過去14週目から自動的に減ってしまう世界ランクポイント制度の影響もあるが、今年はこれまでプレーした公式ラウンド数は僅かに16ラウンドのみ(中東ドバイでの欧州ツアーを含む)。優勝どころかトップ10フィニッシュもない。

私が個人的に一番心配しているのは、ウッズのアイアンの距離感だ。今日の公式インタビューでは、復帰後(クラブヘッドの)スピードがしっかりと戻ってきていると語っていた。そのショットを表現するのに使っていた言葉が、「EXPLOSIVE(エクスプローシブ)」。直訳すると 「爆発的な」。ゴルフ用語に置き換えると、しっかりボールを潰しているという感じに訳すことになるが、試合での実戦感覚が少ない分、グリーンを狙うアイアンショットでボールが飛び過ぎてしまうのでないか?という点に注目したい。また、3週間前の復帰戦では左に引っかけるティショットが多かったので、この辺も上手く修正できるかが鍵になるだろう。

大会初日、現地時間の9時4分(日本時間17時4分)にスタートするウッズ。予選ラウンドの同伴競技者は、アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)とヘンリック・ステンソン(スウェーデン)となった。

英国大手のブックメーカーLadbrokesでは、「全英オープン」の優勝当てオッズ倍率が発表されている。世界ランク1位のアダム・スコット(オーストラリア)、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、ジャスティン・ローズ(イングランド)の3名が17倍で1番人気。ロリー・マキロイ(北アイルランド)が21倍。ウッズの優勝オッズは、前年覇者のフィル・ミケルソンらと並び26倍、5番目人気となっている。

(解説:アンディー和田)

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