松山英樹 “折れた優勝ドライバー”のスペアは?
2014年 全米オープン
期間:06/12〜06/15 場所:パインハーストNo.2コース(ノースカロライナ州)
メジャー初制覇はどっち? スピースも松山英樹との同組を歓迎
日本人初のメジャー制覇を狙い2014年の「全米オープン」に出場する松山英樹。予選ラウンド2日間は米国の人気者リッキー・ファウラー、そして20歳のジョーダン・スピースといったフレッシュな顔ぶれが同組となってプレーする。スピースは9日(月)、公式会見に出席し、松山とのペアリングを歓迎した。
メリオンGCで行われた昨年大会でも予選ラウンドで松山と同組ラウンドを経験したスピース。「あの時は(もう一人同組だった)ビリー・ホーシェルが第1ラウンドでずっとパーオンに成功していて見とれていたんだけど、ヒデキも明らかに良いプレーをしていたんだ」と1年前を振り返った。
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今年は互いにツアー1勝を挙げた若手選手としてラウンドをともにするが、スピースが松山の存在に目を光らせたのは最近のことではない。「彼のことはアマチュア時代にマスターズでプレーした頃から知っている」。そして「ザ・メモリアルトーナメント」で自身の後を追う形で初勝利を挙げ、「彼は素晴らしい試合運びをする。それを2週前(ザ・メモリアルトーナメント)に、皆が見たんだ。PGAツアーのイベントの中でも最高にレベルが高い、ジャック(ニクラス)の庭で行われた試合で勝ったんだから。すべてにおいて優れている」と称賛した。
昨季の快進撃を受けた今年は未勝利ながら、ビッグトーナメントでは常に話題の中心にいる。4月の「マスターズ」、5月「ザ・プレーヤーズ選手権」でいずれも最終日を首位で迎えながら、勝ち切れなかった。とはいえ「それでもたくさんの経験を得られた。我慢をし続けることはやっぱり難しいこと。特にプレーヤーズでは多くを学べた」と若々しい。
「彼と一緒にプレーするのが楽しみだ。何もライバル心みたいなものは必要ないと思うし、お互いを尊重できたらいい。僕は日本語を話せないし、彼も英語を勉強しているところだから、うまくコミュニケーションは取れないだろうけど…とにかく彼は良い選手だから、一緒にプレーを楽しめたらいい」。そして一方の松山も「良いところ(ペアリング)に入ったので頑張りたい」と、喜んだ。
開幕前の互いの和やかムードは予選2日間も続くだろう。けれど週末、2人が目の色を変えて初のメジャータイトルを争っても、もはや驚くべきことでもない。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)