石川遼が描く2019年の構想 フラッグ販売などファンサービス継続へ
2014年 シェル ヒューストンオープン
期間:04/03〜04/06 場所:ゴルフクラブ・オブ・ヒューストン(テキサス州)
石川遼「これ以上ない」 9試合ぶりのノーボギーで38位発進
実に25ラウンド(9試合)ぶりのノーボギーラウンド。テキサス州ヒューストンで開幕した米国男子ツアー「シェル ヒューストンオープン」の初日、「マスターズ」出場のラストチャンスに懸ける石川遼は、3アンダー38位発進と「これ以上ない」自画自賛のスタートを切った。
「ナーバスになるかと思った」という予選落ち翌週のスタートホールを無難にパーで乗りきると、続く11番ではティショットを左に曲げるも、「下見をしていて、ここは大丈夫だと分かっていた」と落ち着いてリカバリー。続く12番(338ヤード)は3Iで確実にフェアウェイを捉え、ピン下1.2メートルにつけてバーディを先行させた。
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ショット的には「50点から60点。それでも、それくらい出来ればゴルフにならないことはない」。同組のニコラス・コルサーツ(ベルギー)に飛距離で圧倒されても、パドレイグ・ハリントン(アイルランド)の切れ味鋭いショットを目の当たりにしても、石川はぶれなかった。折り返した後半3番で3.5メートルを沈め、4番(パー5)では1メートルにつけて連続バーディ。少ないチャンスを確実にものにした。
3アンダーで迎えた8番(パー5)は2打目をグリーン左手前のバンカーまで運んだが、ピンはバンカーのすぐ先に切られている。「狙いたくなるところ。でも、ここのバンカーはライが悪くなりやすくて、ピンをギリギリ狙うともう1度バンカーということもある」。石川はリスクを避け、ピン上につけて2パットで良しとした。
「初日、2日目はショットでバーティを獲りにいくという感じはないですね」。フェアウェイキープは14ホール中9回も、パーオンは18ホール中15回。無理をせず、確実にグリーンに載せてパット勝負。石川は自らの戦略を貫いた。
「たとえトップが7アンダー、8アンダーでも、3アンダーは上々のスタートだと思うし、一歩間違ったら(65をマークした)ベイヒルの初日みたいな雰囲気はあった。そういった雰囲気のあるラウンドを常にしたい」。アクセルを踏み込むことなくマークした60台。「優勝争いをするには、もう少し要所、要所でピンを刺していくショットが必要になってくるけど、それは追い追い。土曜日、日曜日でやれればいいと思います」。4日間の長丁場。今はまだ、勝負を懸ける時ではないということか。(テキサス州ヒューストン/今岡涼太)