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今日のタイガー/全米プロ最終日

3日目と同じ午前10時55分、オーストラリア出身の新鋭アロン・バデリーとのペアリングでスタートした。最終日のコンディションは良好、気温は22度前後、風は北北東から吹いていた。

通算9オーバーの219、トップとは13打差、43位という位置でスタート。最終日は2バーディ、5ボギーの「73」。4日間のスコアは74-72-73-73、292ストローク、通算12オーバーの39位タイで競技を終了した。

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ホールバイホールの内容は2番と3番でグリーンをはずし連続ボギー。前半は2オーバーの「37」、インに入り10番、11番、15番でボギーをたたいてしまったが、上がりの16番、18番でセカンドをピンそばにつけてバーディ。後半は1オーバーの「36」、最終日は「73」でホールアウトした。フェアウェイキープ率は57.1%(8/14)、パーオン率は66.7%(12回)だった。

最終日のラウンドは昨日と同じようにボギー先行で苦しい一日となった。1番ホールのセカンドショット、タイガーがクラブを上げた時、心ないギャラリーから口笛が吹かれた。全米オープンの3日目の1番ホールと同じシーンだった。今回はショットを止めることができたが、タイガーは首を横に振ることしかできなかった。

普段ドライバーを打つ必要がない10番ホールでドライバーを強振した。ボールは大きく右へ。この辺でもう丁寧なプレーが薄れていたような気がした。上がりの16番、18番で切れのいいショットを見せてバーディを取り観客を沸かせたが、緊張感の薄れた時のバーディだと満足感も少なかっただろう。

今回のコースセッティングはこれまで回ったトーナメントで一番公平で難しいと昨日語っていたが、ここまで打ちのめされて屈辱な思いをしたのも初めてだっただろう。1996年の秋にプロ転向後、28回目のメジャー戦は4日間連続のオーバーパーのラウンド。42位はこれまでのメジャー戦で最悪の結果だった。

今回の結果には、いろいろな理由が挙げられる。ティショットの問題が一番目立ったが、個人的にはショートアイアンの精度の低さに驚いた。風を読み間違えたケースもあっただろうが、縦の距離感があんなに悪かったのは信じられない。

「ベストを尽くした」、「パーパットをよくいれたよ」と毎日のようにタイガーは話していたが、4日間で6個のバーディに対して18個のボギーはあまりにもお粗末な結果。今シーズンはもうメジャー競技はないが、来週のWGC-NEC招待、その後行われるWGC-AMEX選手権、ツアー選手権など大きい試合は残っている。

もしかするとコーチまたはキャディの一時的なチェンジが見られるかもしれない。2000年、2001年の最強だったタイガー・ウッズのイメージが強い分、我々ファンが期待しすぎているのかもしれない。しかし、これまでそんな期待を越えるパフォーマンスで答えてくれたタイガーはさらに進化していくに違いない。

次のメジャー、2004年のマスターズがスタートするまでは8ヶ月弱、ファンには待ち遠しいが、強いタイガーが戻ってくるには十分な充電期間ではないだろうか。

解説/アンディー和田
1968年11月 東京出身、アリゾナ大学卒業(チームメイトには ジム・フューリッククリスチャン・ペーニャロバート・ガメス)、1991年プロ転向、アジアツアー、カナダツアー、南米ツアー などを経験、1998年シンガポール キャリアー オープン優勝。 青木功中嶋常幸、大町昭義、芹澤信夫、加瀬秀樹横尾要海老原清治など ツアーキャディーの経験や 2000年から3年間 ゴルフチャンネルのトーナメント解説で ライダーカップ、ヨーロピアンツアー、女子ツアー、ネイションワイドツアーを担当。

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