唯一アンダーパーのD.ラブIIIが単独首位!日本勢は・・・
今日のタイガー/ティショットの安定度がアップ!11位タイで決勝ラウンドに進出!!
全英オープン2日目
第41組、午後2時5分にタイガー・ウッズはスタートした。プレーは初日と同じでS.ガルシア(スペイン)、L.ドナルド(イングランド)と同じ組。太陽が出てきて2日目のコンディションは気温が23度前後まで上がった。風は昨日と同じ方向の南南西。昨日に比べると風は穏やかだった。
前半は2番、4番、7番でバーディを取りスコアをアンダーパーに。一時は2位まで順位を上げたが、9番でボギー、12番でダブルボギー、17番でボギーとスコアを落としてしまった。結局、前半34、後半38の72で2日目は1オーバー。2日間の通算で3オーバーの145。トップのD.ラブIIIとは4打差の11位タイで決勝ラウンドに進んだ。
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2日目のフェアウェイキープ率は6/14で42.9%、パーオン率は50%(9回)、パーオンしたホールの平均パット数は1.77、合計パット数は初日と同じ29回だった。初日よりも風は穏やかになったが、コースの難度は逆に上がった。理由はピンの位置がトリッキーだったこと。そして地面が乾いていてフェアウェイにボールを止めることが難しく、セミラフまで転がるシーンがよく見られた。
そんな中タイガー・ウッズはいいゴルフを見せた。スコアやデータだと初日とあまり変わらないが、ショットの内容は5打ぐらいは違うように思えた。プレー後のインタビューでも18ホール集中して戦った満足感を表していた。
まずティショットの安定度がよくなった。上半身と下半身の動きがうまくハーモナイズされており、左の軸への体重移動に無理がなかった。特に、ドライバーよりもスプーンに切れを見せた。明日からもこのスプーン作戦を多用していくはずだ。
スタート前、普通のリズムの7割のスピードでスウィングの重みを感じながら練習していたのが印象的だった。練習場の風は左から右に吹いているのでショットのミスが出やすい。タイガーはキャディのスティービーと会話しながら、コースで使うショットのシミュレーションをしていた。また、ショートアイアンでスウィングが早まりインパクトが強く入りすぎたショットがあったが、このミスも明日には修正してるだろう。
特に忍耐力を要求されるリンクスコースでのメジャー大会では、アンラッキーなバウンドをすべて受け止める姿勢が大事だと語っていたタイガー・ウッズ。残りの2日間、タイガーのスウィングやボールだけではなく、ショット前、ショット後の表情にも注目していると面白いだろう。
2000年セントアンドリュースでタイガー・ウッズが優勝した時は、競り合いにはならずブッチギリの圧勝だったが、今年の優勝争いは混戦模様。明日のムービングデー、リーダーボードはどのように動いていくのだろうか?
テキスト/アンディー和田
1968年11月 東京出身、アリゾナ大学卒業(チームメイトには ジム・フューリック、クリスチャン・ペーニャ、ロバート・ガメス)、1991年プロ転向、アジアツアー、カナダツアー、南米ツアー などを経験、1998年シンガポール キャリアー オープン優勝。 青木功、中嶋常幸、大町昭義、芹澤信夫、加瀬秀樹、横尾要、海老原清治など ツアーキャディーの経験や 2000年から3年間 ゴルフチャンネルのトーナメント解説で ライダーカップ、ヨーロピアンツアー、女子ツアー、ネイションワイドツアーを担当。