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2003年 全米オープン
期間:06/12〜06/15 場所:オリンピアフィールズCC(イリノイ州)

全米オープンの歴史を塗り替える選手が生まれる!?

30年前、ペンシルベニア州のオークモントCCで行われた全米オープン最終日にジョニー・ミラーは63をマークし1打差で優勝。それは衝撃的なもので、1996年にはゴルフ界で最も偉大なラウンドとして表彰されたほどだ。

この凄さは数字を見れば分かる。ミラーはその最終日に8アンダーを叩き出したのだが、過去29人の全米オープン優勝者たちの最終日のスコアを足すと合計で13アンダー。平均に直すと0.44アンダーパーにしかならないのだ。これにはUSGA(全米ゴルフ協会)の規則兼競技担当シニアディレクターを務めるトム・ミークスも「凄すぎる」と舌を巻く。

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30年前と比べると、選手たちは強くなった。クラブやボールも改良され、レッスンも進化した。しかし全米オープンでのミラーの偉業に近づいた選手は誰一人としていない。

全米オープン勝者による最終日の好スコアといえば、1990年メダイナでヘール・アーウィンが5アンダー(67)を記録したのと、1986年シネコックヒルズでレイモンド・フロイドが4アンダー(66)を記録したのが思い出される。
先のミークス曰く、1973年と比べると、現在のフェアウェイは狭く、グリーンは硬くて速い。ラフはほぼ同じで、総距離は長くなったものの、進化した道具を使用しているので短くさえ感じられる。

では何故ミラーの記録に近づける選手が出てこないのか?ミークは「最終日が近づくほどプレッシャーを感じるからさ」という。「最終日より初日のほうが楽に感じるのは当たり前だろう」とも付け加えた。

歴史がこの説を裏付けている。全米オープンのベストスコアはジャック・ニクラスとトム・ワイスコフの63だが、それは1980年にバルタスロールで行われた初日に記録されたものだ。その後の3日間で二クラスは71-70-68をマークし、日本の青木功に2打差をつけて優勝。

1973年のオークモントの設定は6,921ヤード、パー71で、今年のオリンピアフィールズはそれよりも269ヤードも長く、パー70である。しかもミラーが63をマークした時は前日に雨が降ったため、硬くて速いはずのグリーンが柔らかくなっていた。

しかしその年の最終日にはミラー以外で69以下で回った選手は3人だけで予選通過を果たした65名中54名はオーバーパーでの決勝ラウンド進出だった。結局最終日の平均スコアは73.8で、4日間を通しては75.45だった。

USGAのバイスプレジデントであり元全米アマ優勝者フレッド・リドリーはこう話す。「あの時も実力者はズラリといた。そういう運命だったとしか言いようがない。普通は最終組の選手が勝つものだが、例外もあるということ」。

しかしミラーは当時から恐れを知らぬプレーで離れ業をしばしばやってのけた。もしこれと同じような事が起こるとすれば、上位が団子状態になっている時だけだろう。早目にスタートした選手が5アンダー、6アンダーを叩き出してそのまま勝つ。ミラーも同じ状況だった。最終日に13位タイで、首位とは6打差。最終組の7組前で54分前にスタート。

26歳だったミラーは、3日目に76を叩いて妻のリンダに「次、次(のトーナメント)!」と愚痴っていた。しかし最終日になると一転、1番ホールから4連続バーディ。うち3つはタップインバーディで1つは7.5メートルをねじ込んでのものだった。8番ホールで3パットのボギーを叩いたが、9、11、12、13番でバーディ。14番ホールでは惜しくもバーディを逸したが、その時点で4アンダーで首位タイに並んだ。そして迎えた15番では2打目で4アイアンのショットを3メートルにつけバーディとし単独首位に踊り出た。実に全ホールでパーオンを果たし、パット数は29、9バーディという荒稼ぎぶりだった。

「信じられないラウンドだった」と30年後の今になってミラーは振り返る。「自分の中では最高のラウンドだった。これ以上のラウンドは聞いたこともないし衝撃でいっぱいだった」

首位にいたアーノルド・パーマーは12番ホールでリーダーボードのトップにいたミラーの名を見て「なんてことだ」と驚愕したという。その後あせりを感じたのか12番から3連続でボギー。結局最終日72で4位タイでフィニッシュという憂き目にあった。

この全米オープン優勝まではツアーで2勝しか挙げてなかったミラーだが結局キャリア25勝で殿堂入りまで果たした。さらに1974年1月以来出場した26試合中、11試合で優勝した。「アイアンの精度は左右5ヤードの幅で、歴史的に見ても優れたものだと思っている。思い通りのショットが打てた。全てピンに寄っていたからね」

果たしてミラーの偉業に近づく選手は出てくるのだろうか。

Golfweek

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