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優勝者のインタビュー/M.キャンベル「すぐにコースに馴染めたのが勝因」

全米オープン最終日

-「全米オープンチャンピオンおめでとうございます。今週は本当に素晴らしいパフォーマンスでしたね。ゴルフの内容も文句のつけようがありませんでしたが、メジャー大会となると、やはり精神力の強さを問われます。ここまで山あり谷ありのキャリアだったと話していましたが今週は精神的な面で今までとはどんな違いがあったのでしょう」

マイケル・キャンベル
「今週の月曜日初めてコースに来て下見を終えた後、まず好きなコースのタイプだなと印象を受けました。レイアウトといい、お椀を伏せたような形のグリーンといい、私がよくプレーしてきたオーストラリアのコースの雰囲気に似ているんです。ロイヤル・メルボルンやビクトリアGCがそうなんですが、グリーンの周りにたくさんバンカーがあるコースには慣れているんです。だからかもしれませんがパインハーストにはすぐに馴染めましたね。火曜日の練習ラウンドの後、今週はいいプレーができそうだなという予感がしました。

最終ラウンドはオリン・ブラウンとのラウンドだったんですが、これがメジャー大会ではなく普通の試合だと思ってプレーするよう心掛けました。実際、頭の中ではイギリスでよくプレーするホームコースの光景を思い浮かべながらプレーしていたんです。それでも1番のティショットの前は緊張しましたね。そういう時は深呼吸をして心を落ち着けるようにしました。後半の9ホールも比較的落ち着いてプレーできたのはキャディのアドバイスがあったからです。一番大きかったのはこのコースの雰囲気を好きになれたことだと思います」

-「いい父の日になりましたね」

キャンベル
「この優勝は故郷のニュージーランドで見ている私の家族に捧げたいと思います。父に母、その他の家族や友人とたくさんの人が私を応援し続けてくれています。みんなのことを思うと目頭が熱くなってきますね。とくに嬉しく感じるのはこれまで一生懸命頑張ってきたことが、ここにきて実を結んだことです。

最終ホールではこれまで辛かったことなどが頭に浮かんできて、最後のパットが決まった時は思わず涙が溢れてきました。同時にこの世にいなくなっても私のことを見守ってくれる人達のことが頭に浮かんできました。私が血を引くマオリ族はこの世を去った人もその魂は生き続けると信じているんです。私は祖母から大変可愛がられたんですが今から20年前、私が16歳の時に亡くなってしまいました」

-「お婆様が言い残したことは?」

キャンベル
「生前は私がいつか人の人生を変えるような大きなことをすると言っていました。多分、今日の全米オープンを予言してそういったんでしょうね」

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