ウイングドフットを制した男、デービス・ラブIIIが縁起を担ぐ
P.ミケルソン、ウイングドフット対策は万全!3連勝はフェードで狙う!?
全米オープン
メジャー大会連覇を果たした選手は、1972年以来フィル・ミケルソンが5人目。昨年の全米プロ、今年の「マスターズ」に続き彼が今週の「全米オープン」を制すると、男子のプロゴルフ界ではボビー・ジョーンズ、ベン・ホーガン、タイガー・ウッズにつづく3連勝の快挙となる。しかし、99年以降2位が3回あるものの、ミケルソンが全米オープンで優勝候補として注目されているのは事実上今回が初めてだ。二刀流で話題を呼んだミケルソンだが、今週は45インチのいわゆるフェードドライバーだけを使用し、グリーンサイドのバンカーからは64度のウェッジを使用するという。
ミケルソンは、ウイングドフット対策も万全だ。マスターズ以来、あわせて9日か10日間近く、ウイングドフットで過ごしており、記者会見では、ママロネックの市民になりつつあることも明らかにした。
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-「このコースは、ティショットで右から左へと狙うホールが多くなっているようですが、その点を意識していますか?」
フィル・ミケルソン
「そうはいっても、実際はフェードとドロー、両方で狙えるホールが結構あるんです。つまり右から左へ打っても、左から右へ打っても大丈夫ということですが、私がドローで打つのは、8番と17番ホールです。それでも大きくドローをかけなくても、ゆるやかに右に曲がってくれれば大丈夫だと思います。その2ホール以外のほとんどでは、ティショットはフェードになりますね。ソフトなフェードボールだとボールのランが少なくなる分、フェアウェイキープがし易くなるからです。2、3年前USGAはフェアウエイの幅を30%近く狭くしました。99年に32ヤードから34ヤードだったのが、過去2年間は24ヤードでした。ここは最も幅が広い部分で、おそらく27か28ヤード、平均で24ヤードですから、25%は狭くなっているわけです。ですからそんな狭いフェアウエイでドローをかけてボールを必要以上に転がしたくないんです」
-「ゴルフコースにおけるあなたの記憶力はどれくらいすごいのですか?」
フィル・ミケルソン
「2004年のマスターズで最後の9ホールって聞いてくれれば、全部のショットを説明できますよ。でも、何年前のあの大会とか聞かれたら、答えられません。私達は、かたよった記憶でいくつかのショットを覚えていられる能力があると思うんです。特にいいショットを打ったときはずっと覚えていたいので忘れませんが、ミスショットのことは早く忘れるようにしています」
-「あなたは大会前にコースを何度も訪れたそうですが、最近になってまたここで一日を過ごしたと聞きました。それは何か気になる部分があったから、戻ってきたということでしょうか?」
フィル・ミケルソン
「そうではなくて、先週この近くで大会があったから、火曜日にここで練習したんです。先週は日曜日にもここで2時間くらい過ごしましたし、大会が始まってから金曜日も夕方ここで2、3時間練習したと思います。ですから、先週ここに来たのは1日だけじゃないんですが、それは、コースを攻略するために書き留めておくことが不十分だったと感じたからです」