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今日の谷原秀人/「全英」の衝撃再び! 憧れの地で歴史的“爆発”が起こせるか

今も記憶に新しい、2006年メジャー第3戦「全英オープン」。この年、谷原秀人は世界中に最も衝撃を与えた日本人プレーヤーとなった。4アンダー22位タイで予選を突破すると、3日目に「66」をマークして通算10アンダー。首位を走るタイガー・ウッズに3打差に迫る単独7位で最終日を迎えた。大きくのしかかるプレッシャーの中、最終日もスコアを1つ伸ばして通算11アンダーフィニッシュ。スコアでは独走態勢に入ったタイガーに遠く及ばなかったが、5位タイに入るという大健闘を演じて見せた。

メジャーの舞台でも物怖じしない強心臓。そして本人が「バーディが出だしたら止まらない」と公言する通り、谷原の最大の魅力はバーディを量産できる爆発力にある。反面、攻めが身上のゴルフスタイルは、スコアが崩れ出すと修正が難しい諸刃の剣。しかし、その振幅の大きな“危うさ”こそが、ビッグスコアへの期待をより一層抱かせてくれる。

3週間に渡るグアム合宿では、「ラウンドは1回しただけ」というほどトレーニングに専念した。体力、筋力ともに本人が自覚できるほど向上したようで、「背筋力がアップして飛距離も伸びた」という。クラブも、よりボールを上げやすくするために手元調子から中調子にするなど、ギアの調整も万全を期した。「マスターズ出場」の朗報が届いてから2ヶ月。身体も手にするクラブも“マスターズ仕様”に作り上げ、初めて臨む憧れの舞台。出国前に口にした「まずは予選突破を目指します」とは、どこまでが本音だろうか。「全英オープン」同様、世界中を沸かせてくれるセンセーショナルな結果を期待したい。

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