ドーピング疑惑を受けているビジェイ・シン

米ツアー参戦中のビジェイ・シン（フィジー）が、米スポーツ・イラストレイテッド誌の記事で“ディアアントラースプレー”を使用していたとして、PGAツアー規定におけるドーピング基準に抵触した問題で、30日（水）、シンがこの件に関してコメントを発表した。このスプレーには、“IGF-1”という筋肉増強作用のある成分が含まれているという。

「私がディアアントラースプレーを使用している間、それがPGAツアーのアンチドーピング規定で禁止されている物質が含まれていると認識したことは全くなかった。実際、初めてその商品を手にしたとき、含有物リストを確認したが、禁止されている物質は確認できなかった。そのような成分が含まれていたという事実はとてもショックで、このような顛末になってしまったことにおいて憤りを感じている。PGAツアー関係者と密にコンタクトを取っており、この件の解決に向けて全面的に彼らに協力したい。現時点でコメントできることは以上です」。

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タイ・ボートウ副会長をはじめ、PGAツアーは現段階で「調査中」としている。同ツアーは2008年からアンチドーピング運動を強化し検査を実施。2009年11月にダグ・バロンが1年間の出場停止処分を受けた例がある。

シンは31日からTPCスコッツデールで開幕する「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」に出場予定となっている。