「マスターズ」が開催される「オーガスタ・ナショナル」と、アメリカで最大、そして最古の女性団体「ナショナル・カウンシル・オブ・ウーメンズ・オーガナイゼーション(NCWO)」の対立がさらにヒートアップしている。これは、来年の「マスターズ」開催までに閉鎖的な「オーガスタ・ナショナル」に女性メンバーの入会を認めてほしいとNCWOがオーガスタのジョンソン氏に書面で通達したことから始まった。この通達を受け、ジョンソン氏は「女性差別をするつもりはないが、いままでにたまたま適切な人物がいなかっただけ」と応えつつ、さらに「いずれ女性メンバーを迎える日は来ると思うが、それをいつにするかは、我々が決めることで銃剣で脅されては決めない」と真っ向からNCWOの申出を拒絶した。

このジョンソン氏の態度にNCWO側は激怒、ついに「マスターズ」のスポンサーなどに働きかけた。そこで、ジョンソン氏はさらに態度を硬化。なんと来年の「マスターズ」の放送はコマーシャル抜きで放送すると言い出した。このジョンソン氏の動きを受けて、NCWOは「我々の要求を受け入れていればこのような事態にはならなかった」とさらに批判した。一方、4社の大会スポンサーは今後も支援しつづけると発表したものの、ジョンソン氏は「ありがたいが、結構です」と断ったという。
NCWOは女性が「オーガスタ」に受け入れられないのなら、「マスターズ」がメジャーでなくなるまで反対運動を止めないとしている。すでに、NCWOは「マスターズ」の放送局CBSに来年の大会を放送しないように働きかけているという。しかしCBSは4日の時点で、2003年も放送すると発表している。