グレッグ・ノーマン「全英オープン」出場表明
メジャー開催コース:どれが正しい!?
マスターズの開催コースであるオーガスタナショナルの5番ホールが、来年(2003年)の大会に向けて、距離延長の改修が施されたばかりだが、今後は一体どこまで伸ばしていくのか注目されるところ。今季4大メジャー開催コースのうち、ベスページ・ブラックは全米オープン史上最長の設定となった。しかし、全英オープンが開催されたミュアフィールドでは、フェアウェイの幅を狭くすることで対応した。そして全米プロ選手権のヘーゼルティンは7,300ヤードを超える長さとなった。USGA(全米ゴルフ協会)は長さを求め、R&A(ロイヤルアンドエンシェント)は、長さよりも狭さで選手たちに挑んだ。実際、どのレイアウトが成功したのだろう?そしてこれからのメジャー開催コースはどうなっていくのだろうか?
デービス・ラブIII
「R&Aの考え方が正しい。セットアップがフェアで、真のゴルフができるコースだったと思う」
スコット・ホーク
「ベスページが一番気に入った。悪いショットを打てば代償を払う。そういうコースがいい」
今年の「マスターズ」を前にオーガスタ・ナショナルは大改修。その結果ロングヒッターに有利すぎるとの批判を受けた。結果は優勝したタイガーを筆頭に、トップ5中、4人がロングヒッターだった。また全米オープンのベスページもその長さが批判されたが、天候悪化が起きるまでは距離は要因とならなかった。しかし距離を伸ばす方法がメジャーでは流行している様子。これからもどんどん伸びていくのか?
トム・ミークス(USGAルール&競技責任者)
「ゴルフ場の土地が足りないから、もう伸ばせない。今後はフェアウェイを狭くして、フェアウェイバンカーを増やす方向にシフトするだろう。他にもいろいろ考えて、世界のベストプレーヤーたちに挑戦しつづけなければならない。良いメジャーコースの条件は、選手にキャディバッグの中のすべてのクラブを使わせる、そんなコースだ」
デビッド・フェイ(USGAコミッショナー)
「4大メジャーのコースがすべて特長が違うことは素晴らしい。テニスでもそうじゃないか、クレイコートやグラスコートとみんな違う特長がある。だから面白い。全部同じだったら同じ選手が勝ってしまうだろう?」
グレッグ・ノーマン
「アメリカのゴルフ場は、流行のせいか多くのコースが同じようなレイアウトになってきているが、それではつまらない。同じようなコースが増えれば、選手も皆同じようなタイプになってしまう。そんなゴルフはつまらないだろう」
◇4大メジャー:その距離と優勝スコア
マスターズ:7270ヤード(-12)
全米オープン:7214ヤード(-3)
全英オープン:7034ヤード(-6)
全米プロ選手権:7360ヤード(-10)