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マスターズ出場選手達の使用ギアは?

今年のマスターズでの公式使用率調査ではタイトリストがボール、アイアン、パター、そしてウェッジまでナンバーワンとなり一人勝ちだったが、それ以上に大きなニュースは出場プレイヤー88人のうち、USGAの規格テストを受けていないドライバーを使ったプレイヤーは一人もいなかったということだろう。
USGAはドライバーの打球の初速を測定することでフェースの反発係数(COR)を割り出すというテストを行っており、規定の数値以上の結果が出たドライバーは規格外ドライバー・リストに載せられることになるのだが、極東地域をはじめアメリカ国外のクラブ製造業者は製品をUSGAに送らないことが多い。理由は、反発係数についてUSGA規格が通用しているのはアメリカ、カナダ、そしてメキシコだけだからだ。それ以外の国々ではスコットランド、セントアンドリュースに本拠を置くR&Aのルールに従っているのである。

しかし、マスターズで使われていたダンロップのゼクシオ・ツアースペシャルやミズノ・ツアースピリット300SII、キャスコDNA、ブリヂストン・ツアーステージRV、あるいはスリクソン(Srixon)W201といった海外ものの魅力的なドライバーはUSGA規格テストにパスしていることをUSGAは確認している。USGA技術部門シニアディレクターのディック・ラッジ氏によれば「海外のクラブ製造者がテストのために自発的に持ち込んでくることが多くなっている」とのこと。
おそらく今年の全米オープンでも同様であろうが、全英オープンではそうはいかないだろう。2001年の全英オープンではアメリカでは規格外のドライバーを使っていたプレイヤーが31名いた。

ところで、今年最初のメジャーではフェアウェイウッドが大活躍をしていた。出場88人のうち24人以上が7番ウッド、もしくは9番ウッドをバッグに入れていたのだ。
片山晋呉はその両方を入れていたし、ビジェイ・シンも9番ウッドを武器にしていた。デービス・ラブ三世のウッドはこれまでドライバーと3番ウッドだけだったが、タイトリストの5番ウッドのプロトタイプを入れていた。スチュワート・シンクも5番を使っていた。全体としてフェアウェイウッドの公式使用率ではキャロウェイが余裕で抜け出ていた。

ドライバーはテーラーメイドが首位。過去のメジャー5戦のうち4回はナンバーワン使用率を勝ち取っている。テーラーメイド契約の二人、ケニー・ペリーとポール・マギンリーはいまだ発表されていない500シリーズのドライバーを使っていた。

レティーフ・グーセンは2001年の全米オープンに勝ったときにはイエス(Yes)社のCグルーヴというパターを使っていたが今回はカーバイト(Carbite)に替えていた。マスターズに先立つベルサウスで勝ったときにもバッグに入っていたものである。

チャンピオンであるタイガー・ウッズは今回もドライバーはナイキ、残る13本はタイトリスト。ボールはナイキのツアー・アキュラシーTW。グーセン、ビジェイをはじめタイトリストのボールを使っていたのは45人で、そのうち38人がProV1、6人がPro V1 Star、そして一人(カーク・トリプレット)がPro V1 Diamondを使用。

ジョン・デイリーはマスターズに際してタイトリストの鍛造アイアン690 CB に替えて臨んでいた。デイリーはパターのグリップにちょっと驚きのシースルー(C-Thru)グリップを装着していた(グリップ自体は透明で、下巻きにアーカンソー大学のロゴが誇らしげに見えるという代物)。アーノルド・パーマーは2日間で2種類のオデッセイ・パターを使用。

マスターズに初めてお目見えした新しいウェッジとしてはピンのMBシリーズ、そしてテーラーメイドのツアープリファード・シリーズ。トム・レーマンのバッグには日本のゾディア(Zodia)のウェッジが入っていた。

フィル・ミケルソンは引き続き、ロイヤル・プレシジョンの「プロジェクトX」スチール・シャフトをアイアンに装着していた。

2001年全米アマチュア・チャンピオンのベン・"ババ"・ディッカーソンのバッグの中身は「あれこれ取り混ぜ度」ナンバーワンだろう。ニクラス社アイアンに3本のウェッジがニクラス、キャロウエイ、クリーブランド。ウッドの3本はキャロウェイにピン、そしてオリマー。そしてパターはタイトリスト・スコッティー・キャメロンという具合。
By James Achenbach(GW)

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