2002年 マスターズ トーナメントは4月11日（木）から14日（日）にジョージア州のオーガスタナショナルゴルフクラブで開催される。本格的なゴルフシーズンの幕開けに相応しい「ゴルフの祭典」がこのマスターズだ。

昨年この大会に勝ったのは世界ランキングナンバー1のタイガー・ウッズ。2000年6月の全米オープンに優勝したウッズは、7月に全英オープン、8月の全米プロゴルフ選手権に勝ち、マスターズでメジャー4連勝を達成した。

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その後は3大会連続で優勝から遠ざかっているウッズだが、やはり優勝候補筆頭は間違いない。今シーズンのウッズはまだ未勝利だが、ビュイックインビテーショナルで5位、ジェニュイティ選手権では最終日にチャージをかけ単独2位に入っている。徐々に調子を上げ、マスターズに照準を合わせてきたようだ。
その他の注目選手は、今シーズン米国、豪州、そして欧州と3つのツアーで優勝しているアーニ－・エルス。エルスは過去ウッズに尽く逆転負けを喫してきたが、ジェニュイティでは堂々の逃げ切り勝利を収めた。いま最も状態のいい選手と言える。

米国ツアーの開幕戦「メルセデス選手権」を制したセルヒオ・ガルシアも注目の一人だ。昨シーズン米国ツアーに本格参戦し2勝。シーズン初めには米国、欧州の両ツアーで賞金王を目指すと言ったガルシアが、初めてのメジャータイトルに挑む。

また、昨年の全英オープンで初のメジャータイトルを手にしたD.デュバル、メジャーに勝てないのが「不思議」と言われ続けるP.ミケルソンの2人もマスターズタイトルを狙っている。昨年ウッズに肉薄しながらも力尽きてしまった両者がどんな戦い方を見せるか。

そして、昨年日本人過去最高の4位に入った伊沢利光にも期待がかかる。マスターズで自信をつけた伊沢は、その後国内の試合で5勝をあげ、初の賞金王に耀いた。昨年11月に御殿場で行われたワールドカップでは、世界のトッププレーヤーに引けを取らなかった。日本人初のメジャータイトル奪取に一番近い男が世界を相手に実力を出し切ることができるか。

今年の大会は日本から伊沢を初め丸山茂樹、片山晋呉、谷口徹と過去最高の4名が出場する。丸山は昨年米国ツアーで優勝、片山は全米プロで4位タイ、そして谷口もマッチプレーで3位になるなど、それぞれが海外での実績を積んでいる。

この4人には予選通過という目標ではなく、優勝争いに絡むような活躍が期待される。