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ミケルソン・PGA史上34人目「20勝達成」

次女誕生から5ヶ月近くツアー参戦から遠ざかっていたフィル・ミケルソンだが、その休暇を有意義に過ごした成果が今週の「ボブ・ホープ」で花開いた。上がり3ホールとプレイオフホールを連続バーディで飾り、PGA史上34人目の「20勝達成」を果たしたのだ。1991年に当時21歳のミケルソンはアマチュアとして初めてPGAトーナメントに優勝、93年にPGAフル参戦し2勝している。あれから12年目、プロ10年目にしてついに「20勝」までたどり着いた。

フィル・ミケルソン「最高の気分だよ。プロゴルファーは最高の仕事だね。みんなが趣味や余暇としてやることを仕事にさせてもらってる。」

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サム・スニードは6年で「20勝」、通算81勝で歴代トップ。歴代2位のジャック・ニクラスは7年目で「20勝」、通算70勝。しかしこの34名の「20勝達成者」中でミケルソンを含む5名だけはメジャー優勝がない。タイガーは5年目に「20勝」を達成、現在は29勝している。現役PGAに残る「20勝プレーヤー」はタイガーとミケルソンの2人。結果、タイガー以外の往年の選手とミケルソンを比べてもツアーの参戦プロの多さや、様々な条件が違うだけにミケルソンが劣っているとも秀でているとも言い辛い。ただタイガーと違う点は、メジャー優勝のないこと。ミケルソン以外に34名の「20勝プレーヤー」には全部で5名の「メジャーなき英雄」がいる。ミケルソンにはそのリストに残ってほしくないものだ。

タイガーの若さと「20勝達成」までのスピードと比較してはミケルソンに望みがないように見えるが、実際はそんなこともない。31歳のミケルソンはやっと「脂ののってきた時代」に入ったのだ。リー・トレビノは31歳過ぎから通算27勝中の22勝をあげた。レイモンド・フロイドも通算22勝中17勝を31歳過ぎに、ジャック・ニクラスも31歳過ぎから39勝している。

昨年ミケルソンには優勝争いを10回も繰り広げたが、実際に優勝できたのは2回だけ。しかし今年は「仕事始め」から優勝と21週に及ぶ休暇は「吉」と出た様子。

フィル・ミケルソン「5ヶ月近くツアーから遠ざかり、自分のプレー向上に全力を注いだ。納得のいくスイングチェンジができる筋力作りもできたし、これからのキャリアに役立つ改善が出来た。その成果がすでに今回の優勝に現れたんだ。」

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