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ミケルソンが右打ちでバーディ!?

キャリア21勝のフィル・ミケルソンだが、今季は勝ち星なし。また、現在の米国賞金ランキングも35位と低迷。さらにその年の賞金ランキング上位30名だけに出場資格が与えられる「ツアー選手権」行きを今まで逃したことのないミケルソンだが、今季は厳しそうだ。

そのミケルソンは「ラスベガスインビテーショナル」初日を67。2日目、ザ・キャニオンズでは前半を29で折り返し64、通算12アンダーと躍進した。その中に奇妙なバーディがあったのだ。10番以降ボギーが先行していたミケルソン。14番ではティショットを331ヤード飛ばし、グリーンに1オン。しかし3パットしてしまいパー。そして迎えた15番パー5。上手く2オンできれば、バーディ確実、イーグルも可能なチャンスホールだった。

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その大事なティショットを大きく右に外し、ボールは岩肌の荒地に消えた。捜索の成果もあって、なんとかボールは見つかったが、岩肌に生える硬いブッシュの根元でボールは止まっていた。普通に打つのは不可能だと感じたミケルソンはなんとサンドウェッジをフェイスを逆さに右手打ち。みごとにフェアウェイにレイアップした。

フィル・ミケルソン
「右打ちは練習しないんだ。でもテニスでも両方で打てるし、ゴルフのスイングをシンプルに考えてただ振ったんだ。いろいろ考えていたら打てなかっただろう」

レイアップしたフェアウェイから今度はちゃんと左打ちで残り244ヤードを3番アイアンでグリーンエッジまで運び、そこからミケルソンらしいチップインでバーディ。ミケルソンらしい“攻め”の姿勢が生んだミラクルバーディだった。

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