【2011年版】今田竜二のスイングをスーパースローで見る
2011年 ノーザントラストオープン
期間:02/17〜02/20 場所:リビエラCC(カリフォルニア州)
今田竜二、たった一人で8番をホールアウト
米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」は2日連続の日没サスペンデッドになり、日本人選手3人の組は、2日目の終盤8番ティグラウンドで日没を知らせるサイレンを聞いた。この時、ティショットを打ち終わっていたのは今田竜二だけだった。
この時、すでに一緒にラウンドしていた池田勇太と、石川遼は暗闇が迫っていてボールが見えないので、様子を見る算段をしていた。サイレンが鳴り、3人揃ってクラブハウス方向に歩きだしたが、今田は自分のボールに近づくとマークをするのではなく、おもむろにキャディバッグからクラブを抜いた。
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そして2打目をグリーン手前に運び、3人は揃ってグリーン方向へ歩きだした。選手をクラブハウスまで送迎する車が、8番グリーンの奥に待機していたからだ。さすがに日も完全に落ちている状態で、プレーするのは不可能と思われる状況だったが、今田はアプローチを行い、ピン手前1mに3オン。
池田も石川も、ただ今田のプレーを見るギャラリーと化し、報道陣や多くのギャラリーが見つめる中、今田はアプローチで使用したウェッジでカップインさせパーセーブさせた。その光景を見ていた池田、石川を含む多くのギャラリーが今田に「ナイスパー!」と声をかけ、今田も照れくさそうに手を挙げて声援に応えた。
通算15オーバーの暫定139位タイ。あと1ホールを残してクラブハウスに引き上げた今田は、日本人3人でラウンドしたことに「楽しかったですよ。でもスコアが良ければもっと楽しめたんでけどね」と苦笑い。8番を1人でプレーしたことについては「どうせグリーンまで歩くんだし、このスコアだからというヤケクソとかではないですよ。勢いでプレーしちゃいました」と話しながら、着替えるため足早にクラブハウスに引き上げた。