片岡尚之が初の全英で味わった“人生初” マスターズの雪辱へ「前回よりは楽しめる」
◇メジャー最終戦◇全英オープン 事前(15日)◇ロイヤルバークデールGC(イングランド)◇7223yd(パー70)
突然の告白だった。片岡尚之は開幕4日前の12日(日)から精力的にコースチェックを重ね、ここまで計54ホールをラウンドした。「コースはしっかり見られました。でもこの4日間の3ラウンドでノーバーディなんですよ。人生でたぶん、そんなことないんです。やっぱ難しいセッティングだなって」。ただでさえ経験の少ないリンクスコースの中でも、フェアウェイは狭く難易度の高いロイヤルバークデールGCが舞台。それでも28歳の表情は、むしろワクワクしているようだった。「本当に憧れの舞台というか、出られるのが楽しみだった」
4月の「マスターズ」でキャリア初のメジャー出場を果たしたが、初日にプロワーストの「84」を叩いて予選落ち。世界との差を痛感した1週間だった。特に飛距離の壁。「ゴルフは飛距離じゃないって言うけど、ゴルフは飛距離です」。全英までの3カ月間、思い切って振り切ることをテーマに取り組んだ。
日本ツアーでの平均飛距離は前シーズンの284.78yd(65位)から301.67yd(11位)にアップしている。「3カ月で課題をこなしながら、いろいろ挑戦しながらやってきた。前回より、もっと楽しめるコンディションで来られたかな」と言った。
開幕前日のこの日は東北福祉大の先輩である松山英樹、同じくPGAツアーで戦う久常涼とイン9ホールを回り、最終調整を行った。新設された241ydの15番(パー3)では、軽い向かい風の中、3Wで放った1球目はグリーン左にこぼれた。2球目は作ってもらったばかりの3Iを使い、きっちりとグリーンに乗せた。
そんなギアの一工夫も、最古のトーナメントに立ち向かう後押しとなるか。「どこまで通用するか分からないけれど、なんとかやり切りたいなと思う」。悔しさを味わったメジャーの舞台で、成長を示したい。(イングランド・サウスポート/中村文香)