初の全英はコンディション不安の中で…金子駆大は「期待しない分、期待しちゃう」
◇メジャー最終戦◇全英オープン 事前(15日)◇ロイヤルバークデールGC(イングランド)◇7223yd(パー70)
開幕4日前の12日(日)に練習ラウンドをスタートした時に、初出場の金子駆大は少し嫌な予感がした。グリーンでパッティングをした後に、背中と腰に違和感が走ったという。「“ぎっくり”みたいな感じで」。検査を受けるなど翌日から2日間はコンディション回復に努め、やっとラウンドをできたのがこの日だった。クラブを振れる感覚としては「7割」ほど。それでも「痛みはあるけど、試合が始まればそんなに気にすることはないかなと思う」と泰然と開幕を見据える。
DPワールドツアー(欧州ツアー)でルーキーイヤーを過ごす今季は、5月の「全米プロ」で初めてメジャーに出場した。予選落ちに終わったものの、世界最高峰の舞台で戦った経験を無駄にしなかった。「終わってから2週間は、ほかのコースが簡単に感じて…」。実際に翌週の大会で2位に入り、2週後の「オーストリアアルペンオープン」でツアー初優勝を飾った。
「もうその効果も切れつつある」と苦笑いするが、前週の「スコットランドオープン」での経験も活かしたいところ。予選落ちした2日間の戦いは、23歳にとって初めてのリンクスコースでのプレーだった。コース形状は異なるものの、硬い地面やグリーン周りの傾斜にはリンクス共通の難しさを感じている。「そういうのは日本やほかのコースにはない。初めてでいい経験になった」と言った。
昨季日本ツアー賞金王でもある金子は、日本、アジア、オーストラリア、南アフリカの4ツアーを対象とした「インターナショナル・フェデレーションランク上位5人」の資格で初の全英切符を得た。飛躍のシーズンを過ごす中で迎えるキャリア2度目のメジャー。コンディションに不安は残るものの、「逆に自分に期待しない分、期待しちゃいますね」と笑う。やはり泰然と大舞台に臨む。(イングランド・サウスポート/中村文香)