PGAツアーが2028年から2シリーズ制導入へ 「実力主義に基づく」大改革
PGAツアー(米国男子ツアー)は23日、2028年から導入する新たな競技モデルについて発表した。最も大きな特徴は「チャンピオンシップ」と「チャレンジャー」の2シリーズ制を設け、それぞれの結果により昇格・降格が伴う点。ポストシーズンも刷新される。
この新形式は米ツアー82勝のタイガー・ウッズが委員長を務め、9人のメンバーからなる組織「フューチャーコンペティション委員会」によって策定された。同委員会は出場選手層の安定と質の向上を図り、明確な昇格・降格システムを構築、実力主義を核心的な目標に据えた、より競争力のある体験を生み出すことを目指してきた。
チャンピオンシップシリーズ
2つのシリーズは2月から8月にかけて並行して開催し、それぞれのシリーズ内でポイントを争う。格上に位置づけられるチャンピオンシップは約130人が出場資格を有し、1大会あたり約120人がプレー。レギュラーシーズン15大会のほか、4大メジャーやポストシーズンなどを含めた年間23~24大会で構成される。36ホールの予選カットがあり、各大会の賞金総額は最低でも2000万ドル(32億円)に設定。スポンサー推薦、主催者推薦選考会(マンデートーナメント)は行わない。
ポストシーズンも大きく形を変える。2023年を最後にツアーから消滅したマッチプレー方式を導入するほか、現行のプレーオフシリーズ最終戦として長くジョージア州イーストレイクGCで行われてきた「ツアー選手権」は、シーズンごとに名門コースをローテーションして開催する。
チャレンジャーシリーズ
下位カテゴリーとなるチャレンジャーは少なくとも年間20大会を開催。1大会あたり約144人が出場し、チャンピオンシップのオフウィークに行われる7大会はより高いポイントが得られる。各大会の賞金総額は最低でも400万ドル(6億4000万円)。マンデートーナメントは行う予定で、スポンサー推薦は今後の検討事項とした。
昇格&降格の条件 「ラストチャンス」も
チャンピオンシップではポイントランキング上位90人が残留し、入れなかった選手はチャレンジャーに降格する。一方のチャレンジャーでは同ランク上位20人がチャンピオンシップに昇格。シーズン中に2勝、またはメジャーで優勝すれば即時の昇格が可能となる。チャレンジャー降格の詳細は後日発表される予定。
チャンピオンシップからの降格選手、昇格を逃したチャレンジャーの選手は、秋に4~6大会が組まれる「ラストチャンス」シリーズに参加でき、最後のチャンピオンシップ出場資格を争う。
Qスクールは継続
近年は多くの日本人が挑戦しているクオリファイングトーナメント(Qスクール/予選会)は、翌年のチャレンジャー出場権などを争う場として継続され、ラストチャンスシリーズの開始前に行われる。出場資格や通過条件などの詳細は27年シーズンを前に確定する予定。
同ツアーのブライアン・ロラップCEO(最高経営責任者)は「この取り組みはシンプルな目的、すなわち『後世に残る最高のPGAツアーを構築すること』によって突き動かされてきました。その結果、実力主義に基づく新しい競技モデルが誕生しました」と説明。「この国のあらゆるスポーツの経済的生命線であるメディアマネー(放映権料など)をめぐって、常にプロダクト(製品・コンテンツ)を向上させ続ける必要があります。周囲を見渡したとき、ファンの注目を高め、パートナー企業により多くの価値をもたらすために何が必要かを考え、今回の改革が必要不可欠であると感じました」と話した。