トリプルボギーも1日1個までOK? 大岩龍一が初メジャーで味わう「異次元の難しさ」
◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前(17日)◇シネコックヒルズGC(ニューヨーク州)◇7440yd(パー70)
開幕前日、早朝から回った大岩龍一の練習ラウンドは風もない穏やかなコンディションだった。「きょう(の状況)だったらアンダーパーで回りたい。当然、これが一番弱いくらいの感じだと思うので」。これまで強風と格闘しながらの事前チェックが続いたからこそ、むしろ危機感がにじむ。
初めてのメジャー、もっと言えば米国で初めての試合が超ハードセッティングで知られる「全米オープン」になった。前回8年前、優勝スコアが通算1オーバーだったシネコックヒルズGCでプレーした星野陸也に言われた。「自分が経験した中では世界で一番難しいコース」――。ネバダ大ラスベガス校出身の森山友貴からは、これでもかと過去の大会映像のURLが送られてきた。
予習を済ませ、覚悟を固めて渡米してきても「7番と11番のショートホール(パー3)に関しては異次元の難しさですね」と苦笑する。砲台グリーンが右手前から強烈に傾斜している7番は、開幕2日前の練習ラウンドで同組だった選手を含めて3人が2球ずつ打ってもなかなかボールを乗せられないレベル。「(ただでさえ)落としどころが狭すぎるのに、風がメッチャ強くなると…」。最も短い157ydの11番も傾斜が厄介なグリーンは面積が小さい上に、こぼせば難しい寄せが残るエリアばかりという屈指の難関だ。
行ってはいけない場所を避け、ダブルボギーを打たないことはプロとして求められる技術のひとつであり、大岩も日本ツアーで戦いながら大事にしている部分。ただ、今週はそうもいかない。「僕は1日1回くらいだったら、(状況次第で)トリプルボギーまでOKだと思ってます。それくらいのことが起きてもおかしくないセッティング」と許容範囲を広げて戦う。
星野からは「全ホール、パーとボギー狙いで行け」とも付け加えられていたとか。「このフィールドで、僕がたぶん下手な方なのは間違いなく理解している。(日々の)ホールロケーション、(全体の)セッティングの中でベストを常に分析し続けてプレーできたら」。謙虚に一打一打を積み重ねる。(ニューヨーク州サウサンプトン/亀山泰宏)