「気合だ」の真意 大西魁斗はシネコックヒルズで丸山茂樹の言葉をかみしめる
◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前(17日)◇シネコックヒルズGC(ニューヨーク州)◇7440yd(パー70)
5月に滋賀・日野ゴルフ倶楽部で行われた日本地区最終予選会を突破してメジャー初出場を決めた大西魁斗は、PGAツアー3勝を誇る丸山茂樹に連絡を入れた。ジュニア時代から敬愛する大先輩は、シネコックヒルズGCで行われた2004年大会で大活躍。タイガー・ウッズと同組だった予選ラウンドを首位で通過して優勝争いに加わり、4位に入った。
「気合だ」――。シンプルな激励の真意を14日(日)から連日欠かさなかった現地での練習ラウンドを通じて実感している。「自分もアメリカでいろいろやってきましたけど、これは初めて。全然、想像したこともないようなゴルフ。めっちゃ難しい。本当に『気合だ』と思いました」
1Wショットが曲がらず、パットがそこそこ入ってくれれば上位に絡める…なんて生易しいレベルのコースではない。総合的な能力が求められ、ラウンド中はゴルフ脳をフル稼働させる。狙いを決めたら迷いを捨てて目の前の一打をやり切り、その中でミスは出るものと受け入れる。守らなければいけない局面になれば、切り替えて全集中。まさに気合のスコアメークだ。「すごく意味のこもったワードだなと思ったんです」とうなずいた。
会場入りした14日にまず18ホールを回り、そこから9ホールずつを3日間。いつもよりはるかに時間をかけて行う事前チェックも、大舞台へのモチベーションにあふれる今週は苦になるはずもない。
PGAツアーの壁に跳ね返されて戻った下部コーンフェリーツアーで今季は上位が遠く、日本で内藤雄士コーチと土台固めに取り組む過程で切符をつかんだ。日程が重ならないためコーンフェリーツアーへのポイント加算はないが、4日間を戦い抜ければ数字では測れない大きな収穫を得られるはず。「自分の中にあるものをできるだけ出す。良くも悪くも、すごい経験なので」と気合で難コースに立ち向かう。(ニューヨーク州サウサンプトン/亀山泰宏)