2026年 全米プロゴルフ選手権

「意外」な混戦リーダーボード 5月にセーター姿の松山英樹は気持ち切れず3打差発進

2026年 全米プロゴルフ選手権 初日 松山英樹
松山英樹はイーブンパーでの滑り出しにホッとした様子も浮かべた

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 初日(14日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇7394yd(パー70)

5mのバーディパットがカップの左を抜け、松山英樹は左手で太ももを弾いた。アンダーパー発進を逃したことを悔しがりつつ、胸をなでおろす様子もある。「スタートの感じからすると、よくパープレーで回ってこられたないう感じです」。2バーディ、2ボギー。穏やかなスコアカードの「70」に安ど感がにじんだ。

2026年 全米プロゴルフ選手権 初日 松山英樹
スタート直後に荒れたショットを少しずつ修正

キャリアで14回目の全米プロの最初のショットは、いきなり左に大きく曲がった。15mを2パットで何とかしのぐパーでの滑り出し。左ドッグレッグの2番の第1打は右ラフへ。序盤は誰が見ても荒れ模様だった。

グリーンの手前と左右がバンカーに囲まれた5番(パー3)、7Iでのドローボールをピンそば1.5mに絡めた。バーディ先行で落ち着くかと思いきや、次のパー3で後退する。245ydと距離のある打ち下ろしホールで第1打はグリーン左奥のラフへ。アプローチがグリーン面で止まらず反対側のエッジに到達し、最後は1.5mのボギーパットをねじ込んだ。

2026年 全米プロゴルフ選手権 初日 松山英樹
持ち前のリカバリー技術も披露

左ラフからの2打目をグリーン手前の池に落としかけた10番で、2つ目のボギーをたたいた。続く11番。左サイドのラフ、バンカーと渡り歩き、6mのパーパットを残した。「外れていたら、たぶん気持ちも切れて、うまくいっていなかった」場面で、スライスラインを読み切り必死のセーブ。4mの上りを確実に沈めた13番のバーディに繋げてみせた。

前夜から早朝にかけて落ちた雨の影響は、松山がプレーした午後にはほとんど失われていたという。「だいぶ降ったのに…と思いながら回っていた」と、グリーンスピードはメジャーらしさをすぐに取り戻した。冷たい風が吹き荒れ、気温は15℃前後を行ったり来たり。セーター姿で距離を合わせるのに必死になりつつ、「(同組の)2人が半袖でぶんぶん振り回しているので何とも言えないですよね…。僕は寒いなと思っている」と苦笑して「タフなコンディションで悪くないスタート」と振り返った。

2026年 全米プロゴルフ選手権 初日 松山英樹 マックス・ホマ
同じ組のマックス・ホマと談笑「寒くないの?」

首位のスコアは3アンダーと、試合前に予想されていたバーディ合戦の展開には今のところほど遠い。松山もリーダーボードを「意外だなと思って見ていた」という。34位でのスタートに「1つ落とせば予選カットもあり得る」と気を引き締め、「誰かがあした、あさってどちらかで抜け出すと思う。そこに付いていけるように頑張りたい」と言った。もちろん、“抜け出す誰か”になる意欲も、力も十分にある。(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア/桂川洋一)

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