2026年 全米プロゴルフ選手権

ウッズ事務所とマネジメント契約 久常涼はキャリア5回目のメジャーで初の首位

2026年 全米プロゴルフ選手権 初日 久常涼
23歳の久常涼がメジャーで首位発進を決めた

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 初日(14日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇7394yd(パー70)

メジャーのダブルボギーは“死活問題”になりかねない。1つ伸ばして迎えた後半10番、久常涼の2打目はフライヤーしてグリーン奥のラフに到達した。左足下がりからのウェッジショットは砲台グリーンの手前に力なくポトリ。激しく下るアプローチが残った。

パターと一瞬迷った末に、再びウェッジを握る。「その前のホールもすごくいいアプローチをして、感触が良かった」と、フェースに乗せた低いチップはスピンがほどけながらピンそば50cmでピタリ。「さらっとボギーで終われたのは大きかった」と傷口を最小限に抑えて大きな拍手を浴びた。

2026年 全米プロゴルフ選手権 初日 久常涼
午前中のスタートでリーダーボードのトップへ

続く11番で残り98ydのセカンドショットをピンそば1mにつけて4つ目のバーディ。13番では下りの2.5mのチャンスを生かした。2アンダーの暫定4位に浮上した矢先、14番(パー3)の第1打を右バンカーに入れてボギーにした痛恨ミスは、次のホールで帳消しに。4番目に難しかった15番。追い風を受けた残り209ydの2打目を8Iで4mにつけ、この日4度目のバウンスバックに成功した。

7バーディは156人のプロゴルファーで形成されるフィールドで最多。パー3を除く14ホールで、ティショットをラフに入れたのは10番だけで、「ほとんどフェアウェイにいたのが大きかった」と64年ぶり開催のアロニミンクGCを正攻法で攻略し、3アンダー「67」をマークした。「“ポカミス”がちょこちょこあったのは残念でしたけど、それを上回る良いプレーができた」と満足度は高い。

2026年 全米プロゴルフ選手権 初日 久常涼
先週の「トゥルーイスト選手権」からパターをピン型にスイッチ

3年連続の全米プロ、キャリア5回目のメジャーで初めて首位で滑り出した。PGAツアー3年目の23歳は「あと3日ある」と、それで浮き足立つ様子もない。今季はここまでPGAツアーのエリート選手によるシグニチャーイベント(昇格大会)6試合に出場。「だんだん落ち着いてきて、ちょっとずつ余裕を少し持てるようになった。でも、必死にやっている」日常が成果として表れている。

3月にはタイガー・ウッズコリン・モリカワらを抱えるエクセルスポーツと新たに契約。世界的なマネジメント会社に温かく迎え入れられた。久常涼の名前はすでに、日本でよりも海外のゴルフ界で大きく響く。

2026年 全米プロゴルフ選手権 初日 久常涼
ビッグイベントで最高のスタートを切った

警戒心は保たれたまま。「終盤にかけてグリーンのスピードが上がってきた印象。あしたはもっと乾燥してちょっと変わる。自分はウェットな状態がすごく好きだから、また全然違うだろうなという感じです」と午後にティオフする2日目を注意深く見据えた。ゴールはまだまだ先にある。(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア/桂川洋一)

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