2026年 全米プロゴルフ選手権

PGAツアー通算3勝は“飛ばないボール”で? メジャー初勝利狙うキャメロン・ヤング

2026年 全米プロゴルフ選手権 事前 ジャスティン・トーマス キャメロン・ヤング
好調のキャメロン・ヤング(右)が愛用するボールは2030年以降も“使える”というウワサが

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前情報(13日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇7394yd(パー70)

キャメロン・ヤングは3月の“第5のメジャー”「ザ・プレーヤーズ選手権」に続いて、2週前のシグニチャーイベント(昇格大会)「キャデラック選手権」を制した。世界ランキングは3位。PGAツアー通算3勝の29歳は目下、メジャー初優勝が待たれる最右翼だが、今大会前は意外な形で視線を集めた。

開幕を翌日に控えた会見で、ヤングは昨年ツアー初Vを飾った「ウィンダム選手権」から、タイトリストの「プロV1x ダブルドット」というモデルを使用していることを明かした。米ゴルフチャンネルによると、このボールはR&Aと全米ゴルフ協会(USGA)によって2030年に導入される、飛距離規制のテストをクリアする仕様だという。

ゴルファーの伸び続ける飛距離に対応する規則づくりが進められており、ルールを統括する両団体は2023年に“飛ばないボール”の適合テストの新基準を発表した。「ヘッドスピード時速125マイル(約55.88m/s)、ボールスピード時速183マイル(約81.81m/s)、スピンレート2220rpm、打ち出し角11度」の条件下で打った場合の上限飛距離を317ydに設定。当初はこの適合基準をプロツアーやトップアマチュアの大会で28年に先行導入し、30年からすべてのゴルファーを対象とする方針を示していたが、今年3月には30年に一律で採用することを提案した。

2026年 全米プロゴルフ選手権 事前 キャメロン・ヤング
飛ばし屋と知られるヤング

そもそもヤングは将来の規制を想定してこのボールを愛用しているわけではないという。「その考えはまったくなかった。自分のプレーを良くしようと思っただけで、あのボールが僕に合っていただけなんだ」。スピン量の多さに悩んでいた約2年前に訪れたテストセンターで開発中のモデルの弾道を気に入り、昨年のウィンダム選手権で投入した。

23年の新基準が発表された際、PGAツアーのロングヒッターが“飛ばないボール”で1Wショットを打つと、飛距離は13~15yd落ちると試算されていた。ヤングの昨年のウィンダム選手権前までのドライビングディスタンスは平均302.7yd(全ホールで計測した数値)。今シーズンもここまで302.7ydで推移している。

USGAとタイトリストは同選手の使用ボールについてコメントを控えた。(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア/桂川洋一)

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