開幕前日はマスターズに続き練習場だけで調整 松山英樹と8年ぶりアロニミンクGC
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前(13日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇7394yd(パー70)
開幕を翌日に控えた13日(水)、松山英樹は午前10時過ぎにコースに姿を見せた。午後2時前には帰りの車に乗り込んでコースを後に。晴れ渡った空の下、ドライビングレンジなどでの打ち込みに終始した。4月の「マスターズ」と同様に、前日の練習ラウンドは行わなかった。
松山にとってはシグニチャーイベント(昇格大会)の「キャデラック選手権」、「トゥルーイスト選手権」に続く3連戦の最後のゲーム。11日(月)にフロントナインを、12日(火)にバックナインを回ってコースを確認した。2018年の「BMW選手権」でプレーした記憶とすり合わせながら、「イメージを持って調整したい」と自身の状態を上げることを念頭に置いていた。
アロニミンクGCのルーツは1896年。同GCの前身にあたるベルモントゴルフ協会の発足から近隣地域で盛んにプレーされるようになり、1928年にドナルド・ロスの設計によるコースが開場した。パインハーストやオークヒルCCといった名コースを手がけた巨匠が48年に死去して以降、改修が何度か実施され、1990年代の半ばにオリジナルのデザインを復活させるプロジェクトがスタート。2017年までにギル・ハンスとジム・ワグナーの手により現在の姿になった。ちなみに、アロニミンクとは当地の先住民族・レナペ族のリーダーの名前から付けられた。
最新の改修でバンカーは100も加えられ、その数は174に上る。グリーンも拡張が進み、ロスが設計したコースの中でもトップクラスに大きい。特別長いとは言えない7394yd(パー70)でも、ひとたびラフに入れると処理が厄介。広めのフェアウェイを確実にキープしていくことが求められる。特にバックナインのパー4は距離が長い。フロントナインの平均が432ydに対し、464ydとなるため後半にかけて難度が上がりそうだ。10番、15番、18番は18年BMW選手権からそれぞれ25yd以上伸びた。
松山はパッティングに続いて2時間近くショット練習を行った後、ショートゲームエリアでウェッジでのアプローチを繰り返した。深いバンカーからの脱出に続いて、刈り込まれたフェアウェイから、距離のあるショートサイドのピンを狙っていく。グリーン面にキャリーさせてスピンで止める華麗な技術。トリッキーなチッピングではなく、ショットとの繋がりを意識して基本動作を確認するようにクラブを振り続けていた。(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア/桂川洋一)