直近2年は日本勢トップ 「“B型”だからダメかも…」久常涼は3年連続の全米プロ
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前情報(13日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇7394yd(パー70)
アロニミンク(Aronimink)GCのクラブロゴは頭文字の「A」をベースに作られている。フラッグにサインペンを走らせながら、久常涼はつぶやいた。「“A型”のゴルフ場だから丁寧にゴルフしないと…」。几帳面な性格の持ち主が多いと言われる、血液型の話。「僕、B型だからダメかも」と一抹の不安を募らせる。
冗談はさておき、64年ぶりにメジャーをホストしたコースは「繊細に攻めないといけない」と思う。面積が大きく、アンジュレーションが激しいグリーンは「のっただけ」では攻略は困難。「傾斜が強くて細かいタッチが必要になる」と不用意なロングパットは途端にピンチを招きかねない。
そうかといって、上位陣がハイスコアの争いになるとは考えにくい。「フェアウェイからだとショートアイアンで(2打目を)打てるホールも多い、傾斜が強くてもチャンスに付ける選手は多いはず」。3年目のPGAツアーを戦っているからこそ、トップ選手のレベルの高さも分かっているつもりだ。
4月以降の直近3大会はすべて少数精鋭によるシグニチャーイベント(昇格大会)を戦った。「RBCヘリテージ」60位、「キャデラック選手権」65位と振るわず、45位で終えた先週の「トゥルーイスト選手権」で復調の兆しを感じたという。「今週またちょっとあまり良くなくなった気もするんだけど…ちょっとずつは(調子は)戻ってきていると思う」と、メジャーでもきっかけ探しに力を注ぐ。
全米プロは3年連続の出場。2024年は18位、昨年は37位とそれぞれ日本勢の最上位でフィニッシュした。今大会終了後の18日付の世界ランキング60位までの選手は6月のメジャー第3戦「全米オープン」(ニューヨーク州シネコックヒルズGC)を獲得する。久常は現在59位。フェデックスカップポイントランキングで争う次の昇格大会「ザ・メモリアルトーナメント」(オハイオ州ミュアフィールドビレッジGC)のフィールド入りに向けても、正念場となる。
緊張感は「正直、あまり(普段と)変わらない」。そう思えるのは積んできた経験による強みのひとつ。「いつも通り、自分らしくできればいいかなって思います」と落ち着き払った様子で調整を続けた。(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア/桂川洋一)