「パインハーストのように」 デシャンボーはマキロイとのライバル対決に闘志
◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前(7日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7565 yd(パー72)
ロリー・マキロイ(北アイルランド)がキャリアグランドスラムを達成した1年前のオーガスタで、ブライソン・デシャンボーは快挙の引き立て役に回った。最終日最終組での対決で2打差を追い、一度は首位に立ちながら失速。ジャスティン・ローズ(イングランド)とのプレーオフに向かう相手の背中を見送ることとなった。
敗れた悔しさはあっても、ネガティブな記憶とは思っていない。「最終日最終組で首位に立ってプレーしたことは多くの気づきを与えてくれた。リードを失い、終盤で思うようにいかずにロリーがグランドスラムを達成したことも、積み重ねてきた学びのプロセスだ」
通算7アンダー5位はマスターズにおける自己最高成績で、2年連続のトップ10入りでもあった。コロナ禍の2020年、優勝候補筆頭として臨んで34位に終わるなど苦戦してきた当地での風向きが変わりつつある。
「用具とメンタルが最大の要因。3つ目を挙げるならば、少し体つきがスリムになったことかな。コース上で息切れしにくくなった」。サイズアップして爆発的な飛距離を手に入れた肉体改造を挟み、いまは程よくシャープに絞り込んだフィジカルを含めて最高の状態に近いと感じている。主戦場のLIVゴルフが今季から72ホール競技にフォーマットを変えた中で直近2試合連続優勝と結果も出た。
2年前、パインハースト No.2(全米オープン)で頂点に立った自分の戦い方をオーガスタで再現したい。「硬く、速くなれば、グリーンはいま以上に狙いにくくなる。広い方を狙って、時には30フィート(約9m)のパットを残す。たとえ1打分、損をしているように感じても『いや、これは素晴らしいショットだ』と言い切る。それがパインハーストで僕にすごく合っていたやり方だ」と強烈な成功体験を今週の理想に重ねる。
振り返ると、パインハーストで最後まで優勝を争ったのはマキロイだった。「パインハーストで僕が彼に勝ったかと思えば、今度は彼がここで僕に勝つ。このライバル関係を続けていければ最高だね。スポーツマンとして相手に敬意を払いつつ、同時に徹底的に打ちのめしたいと願う。ゴルフというスポーツの素晴らしいところは、その両立にある」と、グリーンジャケットをかけたリベンジマッチを熱望した。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)