プレッシャーと向き合う予選通過率92.85% 松山英樹「かけなくて悪いこともある」
◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前(7日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7565 yd(パー72)
13年連続15回目のオーガスタナショナルGCは、松山英樹にとって見慣れた景色が少し増えた部分もあるかもしれない。前年大会は、2024年9月に米国南東部を襲った大型ハリケーン「ヘレン」の影響でコース内の多くの木が失われた状態で行われた。ことしは15番(パー5)のグリーン奥にそびえる3本の木が“復活”するなど、「15番とかもそうですし、11番も戻ったんじゃないかな」と話す。
この日の練習ラウンドは3Wで2オンを狙った15番などは、距離感をつかみやすくなるといった視覚的効果も期待できる。当地での経験豊富な松山だからこそロケーションへの違和感なく戦えるはずで、「最近、記憶力がないので分からないです」と笑った言葉をそのまま受け取るわけにはいかない。
マスターズでのキャリアで予選落ちを喫したのは、プロとして初挑戦だった2014年だけ。予選通過率92.85%は過去10回以上の参戦を重ねてきた今週の出場選手でトップの数字だ。経験があり、相性もハマる。2021年にアジア勢初のマスターズ制覇を遂げて以降、がぜん高まる2勝目への期待や重圧と向き合う。「そんなにプレッシャーをかけていいことがあるんだったら、かけます。かけなくて(むしろ)悪いこともある。自分の心の中でやっています」
優勝した21年から、前週「バレロテキサスオープン」を含めた連戦でオーガスタに乗り込むスケジューリングを続けている。ドローボールをベースに戦うことが求められる直前のコースレイアウトはオーガスタを控える“最終テスト”として望ましく、しっかり1Wショットの精度を高めて決戦の地へ飛んできた。初出場の片岡尚之と連日9ホールずつを回った練習ラウンドを含め、準備段階で押さえておくべきポイントは体に染みついている。
間違いなくシーズンの大一番といえる戦いへ、「(状態は)悪くはないと思います」とうなずいた。8日(水)の最終調整を挟み、5年ぶりのグリーンジャケットを目指す。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)