混戦を抜け出しJ.フューリックが首位!池田は無念
2010年 トランジションズ選手権
期間:03/18〜03/21 場所:ウェスティンイニスブルックリゾート(フロリダ州)
池田勇太、中盤に崩れ3日間で競技終了!
米国男子ツアー「トランジションズ選手権」に出場している池田勇太は、予選2日目にスコアを伸ばし通算1オーバーの55位タイで決勝ラウンドに進出したが、3日目は試練のラウンドとなってしまった。
9時58分に1番からスタートした池田は、ティショットをフェアウェイ左サイドのバンカーに入れてしまう。アゴに近い位置からの2打目は、40ヤードしか飛ばず右サイドのバンカーへ。いきなりピンチを迎えるが、3番まではパーをセーブした。
<< 下に続く >>
そして前日果敢に攻めてバーディを奪った4番パー3では、ピンの右手前5mから2日連続でのバーディを奪った。さらに7番でも2打目をピン奥2mにつけてバーディを奪い、通算1オーバーまでスコアを戻した。
ところが9番から流れが一気に変わってしまった。ティショットを左にひっかけ、2打目は前方の木を上から越えたが、グリーン手前のバンカーに捕まる。そこからピン1mに寄せたがパーパットはカップをかすめた。
10番もティショットは左に曲がり、2連続ボギー。そして、11番パー5はティショットが今度は右の林の中へ。木の枝に当って落ちてきたボールは運悪く木の根っこにくっついてしまった。このホールでもボギーを叩くと、続く12番は再び右で池ポチャ。9番からの3連続ボギーに続きダブルボギーで一気に4オーバーまでスコアを崩してしまう。
「何が悪かったというか、9番(ティショット)で運に見放された感じかな。あの4ホール、体が思うように動かないというか、ちょっとしたことで悪い方に行ってしまったね」と、中盤の苦しい4ホールを振り返る。
しかし、池田はそのまま崩れることはなかった。14番パー5で3打目をピン横1mにつけてバーディを奪うと、15番から最終18番まではパーでしのいだ。「あれはもうゲリラ的なゴルフだったね」。終盤の4ホールはティショットが全てラフに行きながらも執念で寄せて1パットでしのいだことを池田はゲリラ的と表現した。
池田がホールアウトした時点で3オーバーは75位タイ。前日の予選通過者が79名を越えていたため、決勝第1ラウンドで71位以下は最終日に進むことが出来ない。そして、最終的に出た池田の順位は72位タイ。残念ながら、3日間で大会を去ることが決定してしまった。池田は次週も米国男子ツアー「アーノルド・パーマーインビテーショナル」に出場する。