2004年 ザ・メモリアルトーナメント
期間:06/03〜06/06 場所:ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)
PGAツアー「メモリアル・トーナメント」プレビュー1
さすがジャック・ニクラス主催の「メモリアル」というだけあって、ビッグネームが大集結。中でもタイガー・ウッズ、ビジェイ・シン、アーニー・エルスの世界ランキング・トップ3が一同に会するのは今年5回目。
いろいろと中傷されているタイガー。世界中にタイガー専門家がいるらしく、言いたい放題の様子。一方的なアドバイスも多いようだが、すべて低調にお断りしているという。
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タイガー・ウッズ
「マスコミの皆さんには言えませんね、どんな中傷やアドバイスを頂いているかは(笑)」
2試合続けてプレイオフ入りに1打足りなかったタイガー。これを調子が上向いてきたと取るか否か。また今週のドライバーはタイガーを波に乗せるのか、足をひっぱるのか?現在ドライビング・アキュラシーではPGAツアーで161位だ。
タイガー・ウッズ
「ゴルフですからね。ゴルフは簡単なスポーツじゃないんですよ。どんな選手にも難しいゲームなんですよ。どんな選手にも低迷する時期はあるものです」
そのタイガーとビジェイ・シンは初日、2日目の予選ラウンドが同じ組。これはファンにはたまらない組み合わせだ。ビジェイは先週欧州PGAツアーで参戦し、好成績を残した。しかも練習の虫として知られるビジェイには珍しく、通常のトレーニングを一切やらずに試合に臨んだらしい。
ビジェイ・シン
「もちろん試合には真剣に臨んだよ。試合を軽んじたわけじゃない。ただ試してみたかったんだ。一切ウェイトやトレーニングをしないでプレーするということを。この2~3年でワークアウトをしなかったのは初めてだ。でもおかげでヨーロッパを往復したのにも関わらず疲労感がないんだよ。タイガーと予選ラウンドで同じ組というのは別に意識しないよ。いつかは一緒になるんだから。ここは素晴らしいコースだから2人ともドライバーを打てるし、いいね。でも僕はタイガーやアーニーのプレーには興味がない。自分のプレーに集中するだけだ」
タイガー・ウッズ
「僕ら選手は優勝したいんだ。予選での組み合わせはあまり意味がない。僕らは最終日の午後に自分が優勝争いをしていることを目標にプレーするんだから」
世界ナンバー3のアーニー・エルスは忙しいスケジュールをぬっての参戦。5月は「バイロン・ネルソン」に参戦し、その後2週間は欧州PGAツアーの「ドイツ銀行」と「ボルボPGA」に参戦している。
アーニー・エルス
「どれも出たい大会だからね。ジャックのトーナメントは外せないし、ビュイックも大事。そしてメジャーだ。久々に6週連続で試合にでているけど、全米オープンが終われば2週間お休みだから、頑張るよ。」
しかし現代のビッグスリー集結よりも話題をさらっているものがいた。蝉の大量発生だ。相手がたとえジャック・ニクラスでも構わず周囲を飛び回りプレーの邪魔をしている。
ケニー・ペリー
「驚いたのはプロアマ戦でアマチュア選手がパットしたときに蝉がライン上に止まってしまって、結果的にボールを止めちゃったんだよ。可笑しかったよ」
蝉の問題には大会運営側も頭を悩ましているが、蝉も自然の一部。天気同様、自然と戦うのがゴルフという観点から、対処はしないということ。またさらに最終日には別の大自然からの試練が、雷雨という形で大会を邪魔する予報が出ている。
◇大会DATA
タイガー・ウッズは3度優勝(99年、2000年、01年)。
コースレコードは1996年にジョン・ヒューストンがマークした61。
大会レコードは1994年トム・レーマンがマークした268(-20)。
ジャック・ニクラスは参戦27回中、21回予選通過。