金谷拓実が小技で粘るも2打及ばず 大西魁斗は連日イーグルからの…
◇米国男子ツアー◇ジョンディアクラシック 2日目(4日)◇TPCディアラン(イリノイ州)◇7289yd(パー71)
初日上がり2連続バーディで予選通過圏内61位につけていた金谷拓実は「70」と伸ばしきれず、通算3アンダー80位で決勝ラウンド進出に2打及ばなかった。
4バーディ、3ボギーという一進一退の展開には持ち味と課題が見え隠れした。折り返しの18番でフェアフェイからのセカンドを右に外した後、コレクションエリアからのアプローチを目の前の下り傾斜に落としてナイスパーセーブ。2連続バーディを奪って迎えた3番(パー3)でもアイアンショットをグリーン左、刈り込まれた土手下のエリアに外してからが完ぺきだった。柔らかく上げたボールをグリーンエッジに落とし、ニアサイドのピンそばに寄せてしのいだ。
スクランブリングでツアー4位(67.66%)につけるショートゲーム技術が光ったシーンは、それだけグリーンを外していたことも意味する。2日目のパーオン率はフィールド125位の55.56%(10/18)にとどまった。開幕前にも今後の強化ポイントとして挙げていたアイアンの精度。なかなかバーディパットを打つ機会を増やせなかった。
大西魁斗は「69」で回ったものの、1オーバー113位だった初日の出遅れが響いた。14、15、16番(パー3)の3ホールで2日間合計6オーバー。インスタートから出だし4ホールで3バーディを先行したこの日も、15番からの2連続ボギーで巻き返しへの流れが停滞した。短いパー4の6番で2打目を放り込んだ初日に続き、2日目は17番(パー5)でイーグルを奪取。ただ、いずれも直後のホールでボギーと勢いに乗り切れなかった。
「ミスもありますけど、許容範囲」という1Wショットに比べ、アイアンでミスが多かったと話す。17番では開幕前に入念に調整していた6Iで2オンに成功したが、「打ちにくいホールで同じことをしている。スイングが良くなって、ドライバーも良くなった。あとはアイアンで、いま何が足りないんだろうなって」と思考を巡らせている。
通算1アンダー103位で2試合連続の予選通過はならなかった。「苦しんでいたパターも今週は良かった。あとは我慢ですね」と自らに言い聞かせるように締めくくった。大西、金谷はともに次週10日開幕の米欧共催「ISCO選手権」(ケンタッキー州ハーストボーンCC)に出場を予定している。(イリノイ州シルビス/亀山泰宏)