2025年 ジョンディアクラシック

パー5で2度の池ポチャに意気消沈も 星野陸也は“ゴロゴロ作戦”で週末に滑り込み

2025年 ジョンディアクラシック 2日目 星野陸也
粘りの「72」で予選通過した星野陸也(David Berding/Getty Images)

◇米国男子ツアー◇ジョンディアクラシック 2日目(4日)◇TPCディアラン(イリノイ州)◇7289yd(パー71)

初日3打差8位と好スタートを切った星野陸也は、序盤から試練の2日目となった。前日イーグルを奪った2番(パー5)でダブルボギー。しっかり右サイドを狙ったはずの2打目を左の池に落とし、ドロップした4打目もグリーン奥にこぼすミスが重なった。

7番(パー3)では3パットを喫し、折り返して10番(パー5)のセカンドも水しぶきを上げてボギー。「いやもう、メンタル的にやられてましたね」と明らかに落ち込んでいた中でも、これまでとの違いを感じていたという。

「今年の流れだったら、(10番の後から)イライラして爆発していた感じだったけど、なぜか心のイラつきを抑えられて、バーディが来るまで我慢できた」。5月の「マートルビーチクラシック」を終えてから、いったん日本に戻って心身ともにリフレッシュ。カットラインとの攻防に臨む上で、絶対に切らしてはいけない気持ちをつなぎとめることができた。

13番で待望の初バーディ。7mほどのイーグルパットがオンラインでカップに届かず悔しがった17番も、獲りたいパー5できっちり伸ばした。最後はこの日の難度3番目と厄介なパー4の18番で、ティショットから完ぺきな組み立てを見せた。

前日は1Wショットを右ラフに入れてボギーをたたいた。「絶対にフェアウェイキープ」と3Wで刻んだのは、ホールロケーションから逆算した選択でもある。池に近い左サイドに切られたピンの手前は、グリーンの右側からピンに向かう傾斜が利いていた。190yd近く残るセカンドでも、低いドローボールを打って傾斜に乗せる「手前からゴロゴロ作戦」でチャンスメークは可能と読んだ。

7Iの2打目を狙い通りに傾斜で寄せて2m強に絡め、こぶしを握るバーディフィニッシュ。通算5アンダー43位とカットライン上で週末に滑り込めただけでなく、イメージした球を打てたことがうれしい。

「自分の得意ショット、基準となるショットだったはずの低いドローが、去年の後半から全く打てなくなっちゃってたんです。ずっと、それがナゾだった」。昨季の主戦場だった欧州ツアーの最終戦「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」で引っ掛けて池に入れたイヤな記憶は、新天地でもなかなか払しょくできずにいた。「緊張する場面で、自分の好きな球筋が戻ってきた」。苦しく、長かった1日の最後に救いがあった。(イリノイ州シルビス/亀山泰宏)

2025年 ジョンディアクラシック 2日目 星野陸也 ハイライト
2025年 ジョンディアクラシック 2日目 星野陸也 ハイライト
この動画は日本国内のみで視聴が可能です。US
この大会の画像をすべて見る
広告の後にも続きます

アクセスランキング

  • 総合
  • ツアー
  • レッスン
  • ギア情報

SPECIALコンテンツPR

特集記事PR

こちらもおすすめ

GDOサービス

GDOのサービス