2025年 ザ・プレーヤーズ選手権

元LIV選手がPGAツアー初参戦 出場停止1年を経て“第5のメジャー”へ

2025年 ザ・プレーヤーズ選手権 事前 ローリー・キャンター
ローリー・キャンターは大会前日の個別インタビューで多くの記者に囲まれた

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 事前(12日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7352yd(パー72)

PGAツアーの旗艦大会では、開幕前日に初出場選手をクラブハウス前の庭園に集めて個別でインタビューするのが恒例だ。その中でもひときわ多くのメディアに囲まれた選手がいた。DPワールドツアー(欧州ツアー)2勝のローリー・キャンター(イングランド)。世界ランキング50位以内(2月24日時点)の資格で滑り込んだ35歳が注目されるのには、ワケがある。

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実はこのキャンター、2022年にスタートしたLIVゴルフで初期メンバーとしてプレーしていた。LIVに所属したキャリアのある選手がメジャーや共催競技を除くPGAツアーに出場するのは、初めてになる。ゴルフチャンネルの取材に「“先駆者”という感じはしないよ。(当時)PGAツアーのメンバーでなかったことは幸運だったと思う。もしそうだったら、ここにいることはできなかったから」と苦笑交じりに言った。

そもそもLIV参戦のきっかけは、最初の試合が自宅からほど近いロンドン開催だったことが大きかったという。「正直なところ、それだけだった」。2023、24年はリザーブ選手で出場機会も限られており、24年のシーズン途中に欧州ツアーへ復帰した。

PGAツアーはLIVに参加した選手に科す罰則の詳細を明らかにしていないが、ノンメンバーはツアーイベントに1年間出場できないとされている。キャンターのLIV出場は24年2月のラスベガスが最後。LIVであと数試合プレーしていたら、今回“第5のメジャー”には出られなかった可能性が高い。

PGAツアーでは、罰金を払うことでLIVからの復帰を認めている欧州ツアーのような“出戻り”の例はない。23年6月に両団体が和解を発表してから、統合への具体的進展も見えない状況が続く。キャンターは、欧州のフィールドがLIVから復帰、またはスポット参戦した選手によって強化されているとした上で「PGAツアーのことは言えない」と配慮をにじませた。

欧州では今季、ポイントランキング1位を走り、昨年は届かなかったランク上位によるPGAツアーへの昇格切符を手にするチャンスもある。「ゴルフをする人なら、誰でもPGAツアーのメンバーになりたいと思うだろう」と希望を口にした。

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