スロープレー対策を下部ツアーで試験導入 コリン・モリカワは罰金以外の“厳罰”歓迎
◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 事前(11日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7352yd(パー72)
米下部コーンフェリーツアー、3部相当のPGAツアー・アメリカズで4月14日から新たなスロープレー対策を試験導入する。PGAツアーのジェイ・モナハン・コミッショナーが会見で「スロープレーに罰打を科す、新しいプレースピード・ポリシーのテストを開始する予定」と明かした。
PGAツアーでは2026年からフルフィールド大会の出場人数を減らすことが決まっており、これはプレーペースの遅さとも関連があるといわれる。プレーヤーを代表する選手諮問委員のひとりであるチャーリー・ホフマンがツアーメンバーに文書でスロープレー撲滅を呼びかけるなど、選手間でも問題視されていた。
この日会見に出席したコリン・モリカワは「ストロークであれ、(シードを決める)フェデックスカップ(ポイント)であれ、実際にペナルティを与える必要があると思う。僕たちが学んだのは、金銭的なペナルティは役に立たないということ。罰金額がいくらかは知らないけど、彼ら(常習者)はいいゴルフをすること、プレーオフに進出することの方が大事なんだ。そこに大きな問題がある」と新たな対策の動きを歓迎した。
モナハン氏はシーズン後半にはプレースピードに関する統計を公表するとしたが、スロープレーでペナルティを科された選手名を公表するかどうかは言及しなかった。モリカワは「(選手名を)公表するべきだ。なぜ隠す必要があるのか分からない」と主張した一方、ジャスティン・トーマスは選手名をロッカー内に掲示すれば十分との認識を示した。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/亀山泰宏)