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次は北大西洋へ? 1年前より歓声増えた久常涼「もっと“あっち”で頑張る」

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 最終日(27日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)

上位でのプレーとはいかなくても、声援が1年前とは違うことが分かった。「去年よりも大きかったと思います。やっぱり応援してくださる方が(ことしは)多かった」。PGAツアーのルーキーとして大会に帰ってきた久常涼の認知度は、昨年までとは比べ物にならない。

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松山英樹と同じように今大会が2024年の国内最初のゲーム。ツアーの大先輩と同じ4アンダー46位でのフィニッシュを「準備不足」と振り返った。久々に味わう日本の芝への適応が遅れ、最終日の「66」が4日間のベストスコア。昨年は「日本オープン」を戦った翌週に本大会を6位で終えた。

「今回は今週のためだけに日本でプレーした。前の試合にでも出ておくべきだったなと思うんですけど、ことしはスケジュールが合わなかった。思いのほかダメでちょっと悔しい」と多忙な日程に勝てなかった格好。「でも、(良い)スコアは出なかったですけど、ギャラリーさんが多くて楽しかったです」と母国で浴びた拍手や声が何よりもうれしかった。

気合いっぱいで臨んだ大一番の後も今季の戦いは続く。11月14日(木)開幕の「バターフィールド バミューダ選手権」(ポートロイヤルGC)でバミューダ諸島に渡り、翌週の「ザ・RSMクラシック」(ジョージア州シーアイランド・リゾートGC)でPGAツアーのシーズンを終了。12月5日(木)開幕の欧州ツアー「ネッドバンクゴルフチャレンジ」(ゲーリー・プレーヤーGC)への参戦も視野に入れる。

すでに来季の米ツアーシードを手中に収めた身分でも、海外遠征を繰り返すのは「コースを知りたい。試合でしか得られないものがあると思う」から。まだ慣れない、知らない環境がたくさんあると感じてやまない1年目の終わり。「早く勝ちたい気持ちもありますし、もっとこのツアーで自分の立ち位置を確立したい」と、安息する様子がない。

2025年は下部コーンフェリーツアーから昇格する大西魁斗のほか、欧州から星野陸也らもPGAツアーのメンバーに加わる可能性がある。戦友は、ライバル。「(ギャラリーから)『テレビで観ているよ』とたくさん言ってくださった。もっとあっちで自分も頑張らないといけない」。日本唯一のPGAツアーで、ハートにまた火が付いた。(千葉県印西市/桂川洋一)

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