松山英樹 “1ミリ未満”の超微調整アイアンで13回目の「マスターズ」へ
2024年 マスターズ
期間:04/11〜04/14 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
「13回目なのでなんとなく回ります」松山英樹は会見直前まで練習3時間
◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前(8日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555 yd(パー72)
2021年大会覇者の松山英樹は今年、13度目の「マスターズ」を迎える。前週「バレロテキサスオープン」を7位で終え、この日は正午ごろパッティング練習をスタート。途中、先に練習を始めていた久常涼らと談笑しながら約1時間のパット練習を終え、記者会見が始まる午後3時の直前までショット、アプローチの練習に打ち込んだ。
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今年は2月「ジェネシス招待」での優勝を含む3度のトップ10入り、3月「アーノルド・パーマー招待」で12位と好成績を残してオーガスタに来た。「結果的に上位で3試合やれていましたけど、そこまで納得いけるゴルフはできていない」と話した。
マスターズを制して以来、前週に試合を経てオーガスタに入ることが習慣になった。「試合勘をそのままここで出すことができているかなと思う部分と、連戦をする分、疲れも当然ある。ベストな方法は何か、いまだに分かっていない」と首をかしげる。バレロテキサスオープンでは4位で迎えた最終日に「71」と伸ばせず、「なかなか思い通りにいかなかった」と納得には遠い締めくくりだった。「良い準備ができているかと言われたらそうでもないと思いますし。13回目なので、なんとなく回ります」と笑いを交えて語る“余裕”もうかがえた。
今年は2番(パー5)のティが10yd後ろに下がり、585ydの設定に変更。右サイドにフェアウェイバンカーが構えており、昨年まではキャリーで310yd以上出せば超える計算。「将太(早藤キャディ)に聞いたら、アングルはそんなに変わっていない。風向き次第ではバンカーに入るかなと思いますが、普通に打てれば届かないと思うので、逆に楽になる」と今年はチャンスホールの攻め方にも注目だ。
大会初日に悪天候が予想される中、試合予想を問われると「20アンダーまでいかれると、僕にはチャンスがないかなとも思う。10アンダー前後でセッティングしてもらえたら、うれしいなと思いますけど」と笑いを交えてコメント。2021年の自身のスコアはちょうど通算10アンダー。「優勝できたのはうれしかったし、もう1回その場所に戻れるように頑張りたい」と意気込んだ。(ジョージア州オーガスタ/谷口愛純)