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2023年 マスターズ
期間:04/06〜04/09 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

比嘉一貴は初のオーガスタにドキドキ 心強い松山英樹の助言と片山晋呉の練習法

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前(3日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)

マグノリアレーンを通る前から、比嘉一貴の鼓動は高鳴っていたという。「気疲れじゃないけど、ドキドキしちゃって。やっぱり、雰囲気がガラッと変わりますよね。特別に思っているからなのか、そう見えてしまう。気持ちを引き締めないと」。初出場のマスターズは、まさに夢舞台。新たな経験を積み、勝負をするために来たのだと自分に言い聞かせようとしている。

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練習ラウンドで前半9ホールをプレーした時点でオーガスタの難しさを実感した。傾斜の強いグリーンには、ピン位置に対して乗せてはいけないエリアも点在。その部分を“削って”いくと、グリーンがやたら小さく感じる。セカンドがタフなことが分かっているから、比較的ワイドに見えるティショットもシビアになる。「テレビで見ていると、みんな簡単そうにやるんですけどね…」と苦笑した。

各ホール、たっぷりと時間をかけた印象のあるグリーン周りも、「いや、足りないっすね(笑)」というのが素直な感想だ。「やっちゃいけないアプローチのミスが、簡単に出てしまう。ものすごく大きい段を越えてすぐにピンがあったり、強く入るとグリーンを出ちゃうし…。胃が痛くなりますよね」と攻略に思考を巡らせる。

この地で実績を残した先輩の支えが心強い。2009年大会で4位に入った片山晋呉から、マスターズ対策にと練習法を授かったのは今年1月のこと。しっかり振った上で「60㎝」しか飛ばさないバンカーショット、2~3ydのアプローチでも「ランニング」「ピッチ&ラン」「スピンを利かせる」といった使い分け、ボールが1回転する間の距離感を意識したパッティングと極めて繊細なトライを重ねてきた。

2週前から同じPGAツアー会場で過ごしてきた松山英樹にも、170yd前後のセカンドで左下がりのライから打ち上げのショットが求められる状況を想定した練習をするよう助言されたという。さらに、フェアウェイやグリーンの硬さも木曜日の開幕からガラッと変わるため、「あんまり練習ラウンドの時点で“これがマスターズだ”と備えない方がいいとも言われました」と明かす。

今季は欧州ツアーに戦いの場を広げているだけに、ポイントの大きいメジャーでの活躍は今後の海外での出場機会にもつながってくる。6番(パー3)では、グリーンセンターを狙ったショットが傾斜で左のピンそば30㎝にピタリ。「あれが本番だと何倍も大きい歓声になるって考えたら、すごくいい瞬間でした」。この日以上にパトロンを沸かせるべく、開幕へ備える。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)

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