BMW選手権<スコア>
2022年 BMW選手権
期間:08/18〜08/21 場所:ウィルミントンCC(デラウェア州)
松山英樹は3ボギー先行からショートゲームで立て直し「首はだいぶ良く」
◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 3日目(20日)◇ウィルミントンCC(デラウェア州)◇7534yd(パー71)
初日、2日目とバーディで滑り出した開始1番でムービングデーはつまずいた。2打目をグリーン奥にこぼしてアプローチも寄せきれず2パット。「(第2打を)フェアウェイから打てたことに逆にビックリして(笑)。良いショットだったのにボギーになってしまったのは残念」。続く2番(パー3)は第1打をグリーン右手前に外して2連続ボギーが先行した。
<< 下に続く >>
「ショットもパットもかみ合わず大変」な一日は、7番(パー3)で3つ目のボギーをたたいてから立て直した。故障の影響で、チェックに時間をかけられなかった初訪問のコースで、パットのタッチが合っている。「ちょっとずつ変えているのがハマりつつあるのかなと」。バーディパットに25mを残した8番できっちりパーセーブ。9番ではグリーンエッジから18mを流し込んで最初のバーディを奪った。
首に痛みを抱えながらするプレーに、日を追うごとに慣れてきたようで「どこかが良くなると、どこかがおかしい感じがあるが、プレーできないほどではない」と苦笑いする。12番(パー5)では1Wでの第1打を隣の6番ホールのフェアウェイまで曲げた。困ったところで助けになったのがショートゲーム。ティショットをグリーン奥にこぼした13番(パー3)でチップインバーディを決めた。
次週の「ツアー選手権」(ジョージア州イーストレイクGC)の進出が決まっているとはいえ、ただシーズン最終戦に出られればいいというわけではない。痛みだけに頭を悩ませていた開幕前から、徐々にゴルフの状態を上げることに視線が向いてきた。
「1回良いショットが打てても、そのあと4ホールくらいバタバタする。17番で(左サイドの)バンカーに入ったティショットは良かったので、18番も良いショットが打てるかな…と思ったら(右に)曲がってしまった」と憮然とした。「何をしたらいいのか…」とため息をつきつつ、PWでの2打目はグリーンの傾斜を使い、ピンそば30cmにつけてタップイン。「71」とイーブンパーに戻すこの日3つ目のバーディにスタンドは湧いた。
当初は“完走”を目指していた復帰戦は残り18ホール。通算5アンダーの18位とスコア次第で上位も狙える。「首はだいぶ良くなってきていると思うが、やっぱり先週までのことを考えるとちょっと怖い」。この日もホールアウト後の練習は見合わせ。「崩さないように、伸ばせられるようにしたいが、普通に、何も気にせずに回れることができたら」と待ち望んだ日曜日を迎える。(デラウェア州ウィルミントン/桂川洋一)