メジャー覇者として注目された4日間

◇メジャー第4戦◇全英オープン 最終日(17日)◇セントアンドリュース オールドコース（スコットランド）◇7297yd（パー72）

通算3オーバー80位から出た松山英樹は7バーディ、2ボギーの「67」でプレー。今大会初の60台をマークして通算2アンダーとして、ゴルフの聖地での今季最後のメジャーを終えた。

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出だし1番で2打目をグリーン前に横切る小川に入れたが、ドロップして4打目を直接ねじ込むチップインパーで滑り出した。カップにボールが沈むのを確認すると両手を上げて喜び、笑顔を爆発させた。「スタートがああいう形で、波に乗れたかな」

出だしのチップインで表情を緩ませた

雨が降ったり止んだりの天候だったが、風はなく、この日はリンクスの自然の脅威にさらされることはなかった。初日にボギーとした3番は52度でピン奥に着弾させ、バックスピンでピン左横につけてバーディを先行させた。5番(パー5)、6番と約2mのバーディパットを決めて、前半3つ伸ばしてスコアをイーブンまで戻した。

随所に好調なショットを見せた

後半に入っても調子を落とすことなく、10番で伸ばして、12番では56度でピン左にピタリとつけて5つ目のバーディを奪った。当地での前回2015年大会で出した日本人最少スコア「66」に迫る勢いだった。この日3度の3パットのうち13番、17番でスコアを落としたものの、いずれも直後のホールでバウンスバック。最終18番は4日連続となるバーディフィニッシュだった。

「67」で締めくくる

6月のメジャー「全米オープン」最終日に「65」をマークして4位に浮上したようにはいかなかったが、「(メジャー)4つとも上位で戦えるようにまた頑張りたいと思います」。メジャー2勝目に向けて挑戦は続く。

次週は「3Mオープン」(ミネソタ州／TPCツインシティーズ)に出場した後、2014年から連続出場しているプレーオフシリーズが控える。「まずは来週しっかり頑張って、なるべく上位で最終戦までいけるように」と意気込みを語ると、次の舞台を見据えて優勝争いは見ずに会場を後にした。(スコットランド・セントアンドリュース／石井操)