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2022年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:セントアンドリュース・オールドコース

コロナと手術に導かれ カルカベッキアは聖地で全英を卒業

◇メジャー第4戦◇全英オープン 2日目(15日)◇セントアンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7297yd(パー72)

タイガー・ウッズの感動的なフィナーレのおよそ2時間半前、マーク・カルカベッキアがキャリア最後の全英オープンを終えた。1989年大会で優勝した62歳。通算21オーバー最下位でのフィニッシュにも「75を続けようが、85を並べようが、問題じゃない。“ホーム・オブ・ゴルフ”で最後にプレーできたんだ」と万雷の拍手に感謝した。

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PGAツアーで13勝を挙げたベテランは、全英出場の上限年齢である60歳で迎えるはずだった2020年大会がコロナ禍で中止になった。ロイヤルセントジョージズでの翌21年は腰の手術のためプレーできず、主催者に手紙を送り、今大会の出場を直訴していた。

R&Aの大会実行委員会は全会一致で出場を承認。カルカベッキアの元に届いたメールには「最後の全英をセントアンドリュースでプレーされることを歓迎します。私たちは歴代チャンピオンに敬意を払います」と記されていた。

家族で海を渡ってきた今週、開幕前日までクラブが届かないというアクシデントもあったが、最終18番ではスウィルカンブリッジで妻とキスをした。「どんな気持ちになるか分からなかったが、感情があふれ出た。込み上げるものがある。ファンが本当に素晴らしかった。皆、私の最後の全英オープンだということを理解してくれていた」

現在はひざにも故障を抱えており、次週の「全英シニアオープン」は欠場する見込みだという。一方で同日、18番で涙したウッズについては「彼にとっては最後の全英ではないはずだ。特にここ(セントアンドリュース)ではね。また戻ってくる」と期待した。

1989年のロイヤルトゥルーン大会でカルカベッキアは最終日に三つどもえのプレーオフを勝ち抜き、生涯唯一のメジャータイトルを手にした。相手にしたのはウェイン・グラディとグレッグ・ノーマン(ともにオーストラリア)。新リーグ「LIV招待」の旗振り役であるノーマンは今週、聖地での祝賀イベントへの出席を認められなかった

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