150回大会を迎える「全英オープン」開幕前週の雰囲気を写真集でお届け
2022年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:セントアンドリュース・オールドコース
ウェイティングでも渡英を即決 「全英」会場で星野陸也を発見
◇メジャー第4戦◇全英オープン 事前(11日)◇セントアンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7297yd(パー72)
世界ランキング70位の星野陸也は、現地ウェイティングの3番手として開幕4日前の10日(日)に会場入りをしていた。前週の4日(月)に大会を主催するR&Aから連絡が入り、現地でプレーすることができると分かると「じゃあ、行きます」と即決。初めて訪れたセントアンドリュースで前日から2日間で18ホールを回り、満面の笑みを見せた。
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もともと今大会の出場権獲得まで、あとわずかの位置にいた。4月「東建ホームメイトカップ」から5試合連続でトップ10入りを果たして国内ツアーの賞金ランキングでトップを走っていたが、6月「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で優勝を逃して後退し、出場権を得られなかった。
それでも巡って来たわずかなチャンスに、「もし出られなくても、ここでこの試合(の状態)で練習できるのはなかなかないこと。出られるか分からないけどラウンドできる、となれば次にここで開催されたときのいい練習になる」とすぐに航空券と宿泊場所を確保して日本から飛んできた。
聖地に足を踏み入れて「プレーしてみないと分からないところがある」とフェアウェイの狭さやショットの方向、グリーンの硬さに目を丸くした。「こんなに硬いんだ、傾斜もあるんだ、みたいな」。ティショットで建物越えとなる17番、最後にドラマを生んできた18番。頭の中に入れてきたイメージと照らし合わせながら噛みしめた。
一日経ってウェイティングは2番手まで繰り上がったが、このままプレーできない可能性は大きい。それでも「出られなくても(最後まで)残って観戦しようかなって思います」と150回のアニバーサリー大会を満喫するつもり。試合に出られるか分からないまま会場で待つのは「初めて」のこと。出場できてもできなくて、どちらに転んでも最高の時間を過ごすことには変わりない。(スコットランド・セントアンドリュース/石井操)